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2004年12月29日
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テーマ:戦争反対(1187)
カテゴリ:アジア
スマトラ沖地震の津波による行方不明者捜索救難活動にインド洋から帰国途中の海上自衛隊艦艇3隻を投入。付近を航行中だったので即座に活動開始、その日の内にプーケット沖で遺体を収容しています。

数年前なら野党から「自衛隊ではなく、海上保安庁を派遣すべき!」との頓珍漢な批判が出ていたでしょうが、今回はそんな抗議は見受けられません。当然でしょう、この海上自衛隊の艦艇は偶然付近に居たからこそ直ぐに救難活動に入れましたが、もし日本から船を送っていれば現地に到着するまで10日は掛かり、救難活動には間に合いません。

自衛隊の投入の是非についても、既に以前から対テロ戦争支援の名目で海上自衛隊はインド洋で活動中なのですから、今回のような人道支援である災害救助に反対する人達は日本には居ないでしょう。

しかし隣国には穿ったモノの見方をする人達が居るようで・・・


「蔵から人情」 [2004/12/29 東亜日報]

◆インド洋で米軍への給油任務を行なっていた海上自衛隊の艦艇3隻もタイのプーケット海域に投入された。自衛隊が海外の災害救護活動に乗り出すのは今回が初めてだ。日本政府内では「自衛隊まで出さなければならないのか」という問題提起があったが、行方不明者の捜索及び救助を掲げた防衛庁側の大義名分に押されたという。

南アジアの強震に乗じてこっそりと自衛隊の活動領域を広げようとする日本右翼の内心が窺えるようで苦々しい思いだ。


こっそりも何も、堂々とやっているんですが・・・そもそも以前から東南アジア諸国は海上自衛隊がこの地域で活動する事を望んでいるのだから。理由は中国に対する牽制と対テロ、海賊対策。

「日本右翼はこの機に乗じて自衛隊の活動範囲を広げようとしている!」という穿った見方が成り立つのなら、それを望んでいるのは東南アジア諸国自身と言う事になるでしょう。


東南アジアから見たイラク派遣=竹之内満(アジア総局) [2004/12/10 毎日新聞]

「自衛隊のイラク派遣をめぐる日本国内の議論は透明性がある。日本政府は繰り返し派遣目的を復興支援と説明しており、事実、サマワの活動はその通りだ。なぜ東南アジアの国々が、自衛隊を警戒する必要があるのか」

最近、タイ海軍幹部がこう語るのを聞き、東南アジアにおける自衛隊への認識が変わりつつあると感じた。実際、イラク開戦後、この地域から「自衛隊派遣反対」の声はほとんど聞こえてこない。

外から見る日本の国会は「非戦闘地域」といった言葉の定義づけをめぐり、1年前も現在も、出口のない議論を延々と続けているように見える。時にはアジア諸国の“抵抗感”が、派遣反対論の補強に使われることもある。

しかし第二次大戦時、日本軍が甚大な被害を与えた東南アジアでさえ、自衛隊の効果的な貢献を求めている、というのが偽らざる実感である。

タイ首相の安全保障顧問を務めるチュラロンコン大学のパニタン助教授はこう語る。「自衛隊派遣は、日本が国際社会でより大きな役割を果たすため、対米協調が最善策と判断したことの表れだ。ASEANにとって日本は、ドイツのように米国と仲たがいしない方が好ましい」

このような立場の背景には昨年2月、海上自衛隊の輸送艦がタイ軍兵のアフガニスタン移送を担当したように、自衛隊は東南アジアの助力となる、との現実的な計算もあるだろう。自衛隊を見つめる東南アジア各国の視線は、確実に変わっている。


ええっ、あの毎日新聞がこんな記事を? と驚かれる方も居るかもしれませんが、毎日新聞は東南アジア諸国のこの姿勢を、少なくとも2年前から把握しています。こちら

故に別段、驚くべき事ではありません。ただし毎日新聞は「最近になって東南アジア諸国の日本に対する見方が変わってきた」、と報じていますがそんな事は無く、以前から日本に対する見方に変化は無いのです。そう、以前から東南アジア諸国は海上自衛隊の活動範囲拡大を望んでいます。

それがマラッカ海峡になるであろうことは必然の理として。





 Read Me やる気の無いサイトリング 時間ねぇー ニンニン





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Last updated  2004年12月31日 00時19分51秒
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