
「巷でこのような噂話が広まっている様なのですが・・・」

「州兵が海外へ派兵されるのは
第二次世界大戦以来の事」

「更に発展して、こんな主張に」

「これはアメリカ軍の兵員数に限界が来ている証拠だ。
徴兵制復活の日は近い」

「でもこの主張、
最初から間違ってるのよねぇ」
注:下記リンク先資料はPDFファイル484KB
■米国の 「国土安全保障」 と州兵の役割 [国立国会図書館
レファレンスNo.630 (2003年7月)]
【これまでの主な活動】(p58より)
ここでは、 まず現在までの州兵活動を概観し、続いて、 わが国でもよく知られている代表的な二つの活動例を特に紹介する。 第二次大戦後初の本格的紛争となった朝鮮戦争を皮切りに、 湾岸戦争、 そしてコソヴォ空爆に至るまで、 州兵は、 常に米軍の作戦を支える補充戦力として動員されてきた。 朝鮮戦争では18万人、 湾岸戦争では7万人を超える州兵が作戦活動に従事している。 ただし、 そのなかでベトナム戦争は、 若干性格を異にするケースといえよう。 戦争が長期間にわたったにも関わらず、 大規模な州兵の動員は行われなかった。 その理由は、 ジョンソン大統領が、 ベトナム戦争は連邦軍のみで足りる限定的紛争であり、 州兵の動員に依存することなく、 徴兵範囲の拡大などで戦力需要に対処できるとみていたことにある。
【湾岸危機・戦争】(p59より)
湾岸危機・戦争は、 州兵の海外作戦展開としては、 朝鮮戦争に匹敵する大規模なものとなった。 7万5,000人の州兵 (概数にして陸軍州兵6万3,000人、 州兵空軍1万2,000人) が連邦任務のため動員され、 そのうち4万3,000人ほどが実際に湾岸地域へ配備された。 これら湾岸地域に展開した州兵のほとんどは、 直接戦闘任務に従事しない後方・支援要員であったが、 作戦への貢献は極めて高かった。 |

「
【事実】第二次大戦後、州兵は多くの紛争で連邦軍に組み込まれ、海外で作戦活動に従事していた。
という事でした。この話は「
徴兵制シリーズ」にも番外編6として収録します」

「ちなみに作者
(JSF)は今回のネタを
ここから拾ってきたわけですが・・・実はそのスレッドでレファレンスの資料を持ち出してレスしているのは作者
(JSF)本人だったりします」

「作者
(JSF)はね~、そのスレッドで徴兵制シリーズが紹介されているのを見て、
『うっひょ~、光栄です~』と喜びながらROMってたんだけど、別の人からちょっとした反論が書きこまれたので・・・」

「直接降臨して、反論を否定するソースを投下してきたと。
ちょっとおとなげないんじゃない?」

「良いネタを拾えて感謝してます・・・投下したソース自体、指摘されてから慌てて調べた奴だしね。直ぐに見付かったけど。
で、どのくらいこの噂話が広まってるか検索キーワードを色々組替えながら捜索して見たんだけど・・・結構広まってたの」

「デマの震源地を見付けたいところですね」

「・・・見つけてどうすんの?」

「こうするんです!」

「あ~、そういう物騒なことはしないしない。資料を投下するだけで鎮火できるでしょ?」

「・・・なんでもいいけど、噂話の震源地が確定したみたいよ?」
報告します。 ラッキーマン。さん
2004年12月18日にNHKスペシャル「イラク最前線で
何が起きていたか」が放送されております。この番組
の感想を書いたブログを発見しました。
http://blog.goo.ne.jp/maia_2004/c/13c2f28ee38540bff858cab8fdfc4ac0
<引用開始>
アーカンソー州兵は、第二次世界大戦以降初めて召集された。
<引用終了>
どうもこの「アーカンソー」の文字が抜けて広まった
ものと思われます。(2005/01/18 11:51 PM) |

「うーん、これだと震源地そのものは問題が無いわけで・・・放送を見て勘違いした人が同時多発的に発生、そこから更に噂話が広まっていたって事ね」

「それでは、デマを打ち消すのは地道な作業になりそうですね・・・」
