国際情勢解説者・田中宇の予測結果
今日は田中宇の魅力に迫って見たいと思います。田中宇(たなか・さかい) 「宇」は「さかい」と読みますが、私は親しみを込めて「宇ーたん」(うーたん)と呼んでいます。■スコット・リッター人気 [2003/02/06 東長崎機関*1]後半のトークショーでは、東長崎機関牛角の会にくるギャル好き田中宇さん(一番手前)も出演。「私、陰謀論者っていわれてるけど、陰謀論って大切ですよ」と。陰謀論の宇さんは「イラク、戦争にならないと思うんだけどなぁ」と楽観発言。さすが、東長崎機関で楽しくギャルギャル洗脳されてるだけのことはある。というか能天気な顔して「戦争にならないと思うなぁ」と言ったほうが、眉間にシワ寄せて「戦争の危機は避けられない」なんて言ってるより、ギャルにモテるかも。さすが、ギャル好き田中宇、2~3歩、先を見てる。これが田中宇の真骨頂。誰もが戦争の回避は不可能だと感じていたあの頃、彼は肩肘張らずに「戦争にならないと思うなぁ」と気軽なトーク。これがギャルの心を掴むコツなのだ。恐るべし田中宇。・・・つまり、今回またやっちゃったのも彼の持ち味なんです。■実は悪くなかった「悪の枢軸」 [2005年1月25日 田中宇の国際ニュース解説]1月末にイラクで予定されている選挙は、しだいに失敗が確定的になっており、このままでは状況はますます悪化する。↓■イラク選挙は成功、今後憲法起草などを支援=国連事務総長 [1/31 ロイター]またやっちゃったよ数日前に直前予想。そして豪快に外しました。しかし、予測を外しても外しても彼の人気は衰えを知りません。・・・何故なら、彼は自他共に認める陰謀論者。1999年が過ぎノストラダムスの大予言が外れ、UFOブームが去り矢追純一が忘れ去られた昨今。もはや陰謀説を唱え続ける有名人は彼しかいないのです。■The Tough Life of a Liberal Blogger [Justin Darr Feruary 01,2005 ]■[某所で拾ってきた意訳]イラク選挙の成功で困ってしまったのはアンチ・ブッシュのリベラルのブロガーであるが、 彼らが困難を乗り越えてゆく方法は、大体以下の四つのパターンに集約される。 1.“Let’s Talk About Something Else Posse.” イラク以外の別の議論をしようぜ、派。 つまり「ブッシュの犯罪」の別のものを見つけて、それにこだわろうという戦略。 2.“Let’s Pretend It Didn’t Happen Faction,”そういうことは無かったことにする、派。 Stephen GreenやCrooked Timberのやっている方法で、チェイニーの軍産複合とか、そういう話題をエンドレスに語って、イラクの選挙なぞ無かったかのように、いつもの議論を続ける。 3. “The Conspiracy Theorists.”陰謀論を創作する派。 これは人気のある派閥で、カール・ローブの陰謀のためにイラクの選挙情報が捏造されたとかモサドの活躍とか、イラクの選挙監視員は全部CIAのアルバイトだとか、国際石油資本の壮大な陰謀があってイラク暫定政府は買収されているのであるとか・・・ 4.“Just Being Nasty for the Sake of Being Nasty Alliance.” とにかく八つ当たり派。 DailyKosなどの極左に見られがちなグループ。とにかく非難を投げつけるやり方で「そういう選挙にいくらの税金が使われたと思っているのか!アメリカの貧困家庭は・・・」我らが田中宇はどのパターンだって? もちろん3番の「陰謀論を創作して困難を乗り越えるよ派」に決まってるじゃないですか、まだコラムにイラク選挙の結果はネタにしていないようですが、彼ならきっと私達をアッと驚かせる陰謀論を披露してくれると思います。今からとても楽しみですね。そのうち「田中宇と共に苦難を乗り越えるスレ」を立てて見たいと思います。*1 東長崎機関を主催しているカトケンこと加藤健二郎は戦場ジャーナリスト。 彼がいかなる人物かは、こちらで紹介されています。■戦場へのパスポート [MURAJI's Book Page]カトケンはイラク戦争の際に「人間の盾」団に紛れこんでイラク潜入を果たしています。それがもっとも確実で、安全で、戦場に近付ける方法だったから。東長崎機関イラク関連INDEXにて、「人間の盾」団の様子が報告されました。そして当時、それを見た多くの人が怒り出しました。■人間の盾団の裏側1 [東長崎機関]あまりに脳天気な内容だったのです。ですが、私はこう評価しています。「カトケン・・・狙ってやってるだろ? 実に良い仕事だ」と。この記事の最後の注釈部分は、かなり後になってようやく付け加えられたのでした。カトケンは戦場が好きな男です。政治的信念は何も無い。にも関らず、彼の周りには反戦平和な人が集まっているのは実に不思議な事です。■人間の盾団の裏側7 [東長崎機関]国際的英字新聞が、「ジャミーラ高橋氏は、なぜ、戦争野郎の加藤健二郎を人間の盾として受け入れたか?」にも焦点を当てて報じていた。日本のほとんどのメディアが気づかなかったテーマだ。『ケンジロー・カトーにとって写真やレポートはオマケに過ぎない。彼は戦場に身を置くことこそが目的なんだ』これが海外での評価。日本でも彼の事を知っている人はそう。でも、反戦平和な人は・・・理解しているとは思えません。しかしカトケンは彼らに気兼ねする事無く、いつも通りに戦場から情報を伝えてくるのです。ジャミーラ高橋はインチキ薬品をイラクに送り、逮捕されました。人間の盾は結局、胡散臭さだけが残りました。そんな彼らを、カトケンは生温かい目で見ていることでしょう。なお、東長崎機関イラク関連INDEXには一つ大きな間違い部分(フセイン銅像関連)が在り、それは未だに訂正されていないので真実を紹介しておきます。■あのフセイン像は、結局サダム・フセインでした。(04年1月3日) [綿井健陽 Web Journal]米軍がバグダッドを制圧して、広場で米軍の装甲車に倒されたあのフセイン像がありますよね。あれが「フセインではなく、前の大統領のバクルだ」という噂とデマが、なぜか日本だけで流れているのです。こうした噂やデマを打ち消すには、やはり「当事者取材」ですね。昨年12月2日に、あの像を作った著名な彫刻家H氏にバグダッドで取材してきました。で、結局サダム・フセイン本人の銅像でした。アジアプレスの綿井記者といえば、報道時に自分の政治的信念を隠そうともせずにカミングアウトする熱い人でしたが、とても正直な人であることが分かります。彼はこう言っています。噂やデマはほっておくと、どんどん広がって信じ込む人がいますから、それは早めに食い止めておきたいというのが私の性分です。「ちゃんと確認してから、そして覚悟してから、世間に伝えましょう」・・・彼が朝日新聞を受けたのに、入社できなかった理由が良く分かります。そして、私は彼のこの意見に全面賛同します。デマは、初期段階で食い止めねばならない。■映像は何を映し出すのか~あのフセイン像をめぐって 上記ページは[「イラクの子どもたちは今」写真展]というサイトが作製した、Yahoo特集記事のミラー。綿井記者の誠実さが良く分かる記事です。