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カテゴリ:TRPG
オリジナルのマルチゲーム「FANCTION」。
ルールをホームページにのっけただけでは、どんな風に遊ぶゲームか、どのような駆け引きを楽しむゲームかわかりづらいので若干補足説明をしておきます。 以前にも書きましたが「派閥争いゲーム」です。 派閥・・・って何だろうという方のために説明しておくと ウィキでは「組織内において利害で結びついた人々によって形成された集団」という解釈がなされています。 広義の意味でとると「利害」の中に「主義・主張」を入れてもいいかと思います。 日本においては政権党であった自民党の派閥がよく聞くものでしょう。 特に自民党の派閥は、過去の選挙制度の関係もあり、見事なまでの利害調整機関として機能していました。 特に派閥の存在がクローズアップされる自民党総裁選挙(実質的な総理大臣選出ですね)では、有力候補をもつ派閥が、候補を出さない派閥のメンバーへ実弾をもって走り回る・・・ニッカ、サントリーで評される裏切りなどが世間を賑わせ楽しませたものです。 当事者たちにとっては、自分の栄枯がかかる戦いなので楽しむどころではないのでしょうが、こんな面白いテーマをゲームにしないのはもったいないです。 勢力争いをテーマにしたマルチゲームは、領地争いを舞台にしたものばかりなので、ここはひとつ人間を奪い合う舞台でやろうというものです。 奪い合う人間の数は15人。 それぞれ貴族という設定で、それぞれ「内政」「軍事」「情報」の3つの能力をもっています。 彼らを自分の派閥に入れたら、それらの能力をもって政府内で活躍し、最終的にはプレイヤーの力を増やしていきます。 彼らを派閥に入れるには、山札からひいてくるカードの中にある「コネカード」というのを使う必要があります。 コネカードは全体のカード総数の50%を占めるので、かなりの確率で入手できるようになっています。 これらコネカードは、いわばその貴族との「縁」にあたります。 人間というのは、まったく関係ない人より、少しでも関係のある人を応援する傾向にありますよね。・・・同じ学校出身とか、過去同じ職場にいたとか、同じ趣味を持っているとか・・・コネカードはそんな関係を示したものです。 そして、コネカードは1人の貴族に複数枚存在します・・・ここがポイントですね。 仮に1枚コネカードを持っていて自分の派閥にいる貴族がいたとします。 でも他のプレイヤーが2枚のコネカードを提示して、その貴族を奪うことができるのです。 つまり、貴族が「○○さん、あんたとは同じ学校出身だったので協力してたけど、よく考えたら△△さんとは同じ趣味だし、以前にメシ奢ってもらった関係もあるし、俺やっぱ△△さんに付いていくことにしたよ」と見限るわけです。 こうして貴族を奪い合っていくのを横軸とすると、縦軸として政府の運営というのがあります。 プレイヤーのみんなの設定は次期国王を狙う王族というものです。 そのために派閥内の手下の貴族を使って、政府内での影響力を大きくしていかなければなりません。 手下の貴族を政府の要職につけ、法案の実行や災害対応などで活躍させ、名声を獲得させ影響力を大きくさせていきます。 つまりは政府の運営です。 この縦軸・横軸の兼ね合いをどうするかが戦略のたてどころになるでしょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.04.12 13:21:41
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