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2008.09.21
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カテゴリ:読書
実は一度も読んだことはないのですが、この雑誌にかかわる様々なトラブルは聞いたことがあり、「なんでこんなにトラブルが多いのだろう?」と不思議に思っていたのです。
その謎が、この本を読んで氷解しました。

syuupuro.JPG

この本の作者さんは、1990年代前半まで週間プロレスの編集記者をしていた小島さんという方。
今では週間プロレス記者を辞めてフリーになっているのですが、当時は同期の鈴木記者(今の週刊プロレス副編集長)と共に毎週数十ページを担当していたという人物。

週刊プロレスの起こした事件・イベントとして有名なのが、

(1)1995年4月2日にマスコミでありながら、13のプロレス団体を招聘して6万人もの観客を集めたプロレスイベント「夢の架け橋」の開催
(2)1996年春に起きた新日本プロレス、WAR、UWFインターナショナル、レッスル夢ファクトリーからの取材拒否事件。

の2つでしょう。
まずは、この2つについて、少しだけ詳細に解説しながら私見を言わせてもらって経緯を説明します。
(1)「夢の架け橋」。
マスコミが主催してプロレスイベントを起こす。マスコミはイベントを宣伝し成功に協力することはあったのですが、あくまでもプロレス団体が主でマスコミは従という体制でした(過去にもストロング小林(国際プロレスのエース)とアントニオ猪木の世紀の対戦があった時に、国際プロレスとの契約関係でもめたために東京スポーツ新聞がストロング小林を新聞社の契約プロレスラーとすることにより対戦を実現させるなど、マスコミがイベントに積極的に介在することはあったのですが、それでもあくまでもイベントの主導権はプロレス団体でした。)
それをひっくり返したのが、この週刊プロレス(正確にはベースボールマガジン社)の開催した「夢の架け橋」。
私見ですが、「夢の架け橋」では団体間交流戦はなかったものの、このイベントが2回3回と続いていったなら、間違いなく団体間交流戦に発展しただろうし、そしたら日本プロレス界の統一が起きた可能性だってあったかも知れない夢のあるイベントだと思います。
これは、PRIDEのように様々な団体所属の格闘家が同じリングで戦う・・という現象が一足先にプロレスで実現したかも知れないわけです。
無論、当時の週刊プロレス編集部がそこまで考えていたかどうかは分からないところですが・・・そうなる可能性はあったと思います。
(2)取材拒否事件。
これを最初に聞いた読者は「またか」という印象だったのではないでしょうか。週刊プロレスはプロレス団体から取材拒否を食らうことが多いマスコミでした。というのも当時のプロレスマスコミは御用記者のようなものばかりで、プロレス団体とファンの位置関係からすると、明らかにプロレス団体寄りの姿勢のマスコミばかりでした。そんな中、ファン側にスタンスをおいてプロレス団体批判を恐れずに書いてきたのが週刊プロレスであり、結果としてプロレス団体にとっては目の上のたんこぶの様な存在だったためです。
とは言え、持ちつ持たれつの関係であったため取材拒否もすぐに解除されるのが通例だったのです。せいぜい1週間程度の取材が出来ないというものでした。(例外としてはSWS。これはSWS立ち上げにライバル誌の週刊ゴングが深く関わっていた経緯から「金権プロレス」として徹底的に批判し続け、その結果として完全取材拒否をくらったのです。)
ですが、プロレス界の盟主新日本プロレスの態度は強硬で「編集長のターザン山本を更迭しろ」とまで言ってきます。他社の人事にまで口を出してきたのです。
ターザン山本氏は、後に「新日本プロレスの実力者である長州力が自分を抹殺するために仕掛けた陰謀だった」と云っています。
私見ですが、前後の状況から考えて、ひょっとすると陰謀があったのかも知れません。だって、天龍のWARに至ってはほとんど方広寺鐘銘事件なみの難癖のつけかたで取材拒否をしてますから・・・

この2つの事件は、この本を読んで起こるべくして起きた事件であることに気づかされてしまいます。
この本では、当時の週刊プロレスはカリスマ編集長であったターザン山本氏の下、いままでの御用マスコミからファンのための誌面作りを目指していた・・・云わば異端の雑誌だったと述べています。
そのためファンの支持は絶大だったものの、自分たちの仕掛けや企画に意見される立場のプロレス団体は面白くなかったでしょうね。
でも、ターザン山本氏の「オレがプロレス界を動かしている」との勘違いから、プロレス団体への干渉は一線を越えてしまい、結果としてターザン山本氏の野望(というか子供じみた想い)と既得権益を守ろうとしたプロレス団体側の考えの対立が着てしまいます。

しかし「プロレス界のため、プロレスファンのため」と述べていたターザン山本氏自体がプロレスファンを偏見で見ていたためと分かります。
自分はマスコミとして「報道の自由」があるとして、何をしても許されるというマスコミ特有の勘違いをしていたようです。
ファンを偏見でみていたというのはこの本では分からないものの、ターザン山本氏が後日事件の真相を書いた記事を読むと、彼の考えがファンの視線でも、プロレスを守ろうという視線でもいなかった事が・・・中途半端にマスコミで中途半端にプロレスを愛していた事が分かります。
しかし、週刊プロレスの編集者のメンバーはこの本の作者をはじめとして熱烈なプロレスファンであり、むしろ編集者よりプロレスファンであったような気がします。(この作者はマスコミじゃなく、あくまでプロレスファンにすぎないと言い切ってますから・・・と言うか、週刊プロレス黄金期の編集者はみな熱心なプロレスファンに間違いなかった筈です。)
つまり、プロレス界の異端であった週刊プロレスの中にあっても、編集長はさらに異端の存在だったわけです。

上司は選べないといいますが、そんな上司をもったこの本の作者には同情してしまいます。





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Last updated  2008.09.21 23:20:22
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