NHK人形劇「三国志」が代表作の川本喜八郎氏が27日にお亡くなりに
なったことを知りました。
私の青春時代に親しんだ作品の生みの親とも言える方が亡くなられて
とても寂しく思います。
ニュース記事はこちら。
NHK人形劇は結構、好きで「紅孔雀」、「プリンプリン物語」と楽しんで
いたわけですが、最初から最後まで視聴して、しかもその後の三国志に
入れ込んでいくきっかけになった作品はこの人形劇でした。
主題歌のシングルも買いました。
原作の立間先生の「三国志演義」、分厚い上下巻を頑張って読破し、
NHKのシルクロードのブームに乗って刊行された本や写真集を
あれこれそろえたりしました。
人形劇「三国志」はまさにシルクロードへの入り口でした。
一つの人形からいくつもの表情を読み取り、声優さんの演技に感嘆し、
繊細な衣装に目を奪われた「三国志」、特に諸葛亮がお気に入りのキャラだった
私はイラストもあれこれ描いていたように思います。
一度だけ個展に行きました。
多分、プロフィールで紹介されている
1985 人形個展〈川本喜八郎『三国志』そして『平家物語』〉を開催。
新宿ギャラリー高野にて。
こちらの個展だったと思います。
一緒に姉と友人と新宿に出かけて「三国志」、「平家物語」の実物の人形に
圧倒されたことを覚えています。
実際の大きさが思っていたよりも大きかったこと。
TVには映らない衣装の繊細さ。
孔明の黒い衣装に透かし紋様、曹操の朱色の甲冑に目を奪われました。
偶然、川本氏がいらっしゃってポスターにサインをくださったはずなのですが
あれこれ人生の岐路で紛失してしまいました。
今から思うととても残念です。
あの作品に出会わなければ私の「三国志」への道は開かれませんでした。
川本先生には人形の素晴らしさはもちろん、それ以上のものをたくさん
与えていただいたと思っています。
ご冥福をお祈りいたします。