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テーマ:アニメ!!(3874)
カテゴリ:ノイタミナ
ずっと一緒にいるために。
守ってあげたい。 だから一つになる。 「楽園」 あらすじは公式からです。 フラクタル・システムを巡った激しい攻防。 システムの再起動を強行するモーラン、阻止しようとするディアス、 混乱の渦に巻き込まれたクレインは、ある重大な選択を託される……。 ************************************ 例えば12話あったとしてもクレインが私達に何を訴えてくれたかな、と 考える事しきりです。 ![]() 「フリュネは愛を知ったんだ。」 以前、この作品は「宮崎作品」の「未来少年コナン」をオマージュしたもの?と 書いたことがありましたが、実は宮崎作品の器に宮崎アニメでは決して 描かれないものを容れたのだとそう感じました。 肉欲=H 実は宮崎アニメへの痛烈な批判だったりして。(苦笑) 「フリュネは神と同じ経験を味わった。」 「同じ歪みを持つこと」 「フリュネは私によって熟成された最高級のヴィンテージ。」 後で神たる少女の記録がネッサによって映し出されますが そこで少女は「お父さんが探している」「お仕置きは気持ち悪い。」 つまりそういう関係であったことを示唆しています。 ぬいぐるみのネッサにひたすら気持ちを打ち明け、無理やり笑顔を 作ろうとする神たる少女はとても病んでいたのですね。(涙) 遺跡でフリュネが襲われそうになった時の恐怖。 ネッサが持っているはずの記憶を、器であるフリュネは本当は 持っているはずもないのですが、バローによって経験して しまったことだったから。 歪んだ記憶と経験の一致。 16歳の神たる少女は10歳で精神の成長を止めてしまった。 楽しいことを考えるネッサ、好きな事が好きなネッサ。 ネッサを見ていると暖かい気持ちになりましたが、その笑顔の 裏には大人の醜い肉欲がありました。 では、クレインはどうかというとバローに完全にチェリーちゃん 扱いされてしまったわけですが(苦笑)「フリュネを好きになった」動機が いまいちはっきりしません。 私の想像ですが、やはり「H」・・・バローほどに固執しなくても 妄想しなくても、フリュネが持つ身体の温かさ、美しさ、初めて知った リアル女の子。 それだけで十分なのかもしれません。 ネッサが言う「好きなのが好き」、「ぺたっとくっついて暖かいのが好き」。 肉欲的な欲望はフラクタルシステムの中では実体化ドッペルでしか かなわない。 そうではなくてロスミレのように直接触れ合うことで愛は生まれる。 気持ちの触れあいをもっと丁寧に描き、クレインがちゃんと自己主張して くれればこの作品の視聴後の印象はもっと変わったかもしれません。 最終回になってもスンダにうながされて決断したクレイン。 主人公の在り方としてナビゲート的な役割を果たす場合も あって、それも宮崎アニメではあまり無い描き方だと思います。 それなら主人公たる器を示すくらいの言動はして欲しかったですね。 どこが名場面?と言われても思いつくところが無いのが寂しいです。 と長々と思いつくままを書いてしまいましたが・・・ 味方の援護に恵まれなかったディアスが僧院とともに玉砕するとは 思いませんでした。 スンダはエンリたちをダナンに戻して、クレインに最後の決断を迫る。 「クレイン、今こそお前の信じる道を 選んでみろ!!!」 すみません、遅い・・・。 ![]() エレベーターを守って戦うスンダは被弾しながらクレイン、ネッサ、 フリュネを逃がす。 このあたりもスンダがクレインたちに希望を見出すステップが 欲しかったですよね。 前回、「惚れたか?」なんて唐突な台詞も出て、それはないでしょ?と 思いましたが。(苦笑) 二人は一つになって鍵になる。 そう言うフリュネに反抗するクレイン。 「オレの気持ちはどうなるんだ!」 自分達はただの鍵だったのだと答えるフリュネ。 自分はクレインに好きになってもらう資格は無い。 そんな事はどうでもいい! 伝えたいことがある。 「フリュネ、好きだ。」 三人で一緒に生きよう。 空の屋根にやってきて神たる少女の記憶を辿る三人。 ぬいぐるみに一生懸命話しかける少女。 「これが神。ただの少女です。」 歪んだ世界でも笑顔を絶やすことがなかった少女。 自分も好きになれるかもしれない、この世界が。 守ってあげたい。 ネッサが、クレインがいる世界を。 フリュネの決意を受け入れるクレイン。 「さあ、ネッサ。二人でこの世界中をかくれんぼするのよ。」 光に包まれて一つになる二人。 涙は無い。 見送るクレイン。 一年後。 グラニッツの村でリーダーらしくなったエンリはクレインの事を考えてみる。 フラクタルシステムは再興されたが僧院は崩壊した。 次の再興はもう無い。 ロスミレはシステムを破壊することが目的ではなかった。 人間らしく生きていく事を選んでいく、後世に思いを伝えていくこと。 家に戻ったクレインは自分の手で生活することを始めていた。 ベッドで眠り続けていたフリュネが眼を覚ました!!! ネッサと一つになって。 「私もクレインが好きよ。」 という結末でした。 結局、戦いは終息しシステムは復活した。 けれど僧院は無くなってしまった。 そこで人々はどう考え、動き出したか、そこもすっぽり抜け落ちて しまいましたね。 2クールあれば・・・と思わないでもないですがキャラ立ちがもっと良ければ、 ですよね。 設定倒れになってしまった感が否めません。 スタッフは良かっただけにもったいない作品になりました。 ともあれ、声優の皆さんはお疲れ様でした♪
最終更新日
2011年04月01日 10時44分10秒
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