オカリナを求める旅

母子おかりな

《オカリナを求める旅》

オカリナの調律のことをお訪ねしようと思って、私の大切なオカリナ製作者のＫさんにお電話したら、「いくつかいい音色のＦ管が出来たから、いつでもいらっしゃい！」というお言葉です。居ても立ってもおられなくなって、夜の１０時過ぎにＫさん宅をお訪ねしました。どれも素敵な１０個あまりのＦ管の中から、一番響きの良いのを選んだら、Ｋさんも、「それが一番よく響いているよ！」と言って下さいました。本当にエコーがかかったように、よく響きわたります。私はこういうオカリナを求めていたのです！Ｃ管は、以前に入手したやはりＫさんの作品で、私にはもうこれ以上のＣ管が手に入らないのではないか、と思われるくらい、素敵な響きです。実はその後もＫさんは、素敵なＣ管をたくさんお作りになっているのですが、私の好みの音からは、少しずつ遠ざかっていくのを感じるのです。あとは自分で作ったＧ管、とは言っても、Ｋさんのほとんど全面的な助けによる作品なのですが、結構よい響きがします。でも、今回のＦ管や、その前のＣ管にはとても及びません。まだまだＧ管を求める旅は続きます。私にとって、オカリナを求める旅は、永遠の青春です。

おかりなたち