演奏後記

母子おかりな

 
 《演奏後記》
         2002年4月25日(木)
 昨日、何とか無事、宗福寺でのどうだんつつじオカリナコンサートを
終えることが 出来ました。
実はこんな大変だったコンサートは初めてです。
笛吹きのひとりのつもりで、喉の調子を整えるのには自信があったはず
なのに、コンサートの3日前に喉が痛くなり、すぐにお薬を服用したの
ですが、2日前に咳が出て来て、前日は、咳が5分以内に必ず出るよう
になりました。 そしてコンサートの当日、さらに悪化して最悪のコンデションです。
 その時に頭に浮かんだのは、ロサンゼルス・オリンピックで、負傷し
ながらも、ブラブラの足を引きずって、金メダルを獲得した、あの山下
選手の姿です。 あの脳裏に焼き付いている姿を思い描き、コンサートに臨んだのです。
そうしますと、不思議にも60分以上のコンサートのあいだ、全く咳
ひとつ出ずに、演奏出来たのです!
柔道の山下選手様、本当にありがとうございました。
ひょっとしたら、これを御仏の御加護というのかも知れません。
私は仏教徒でもキリスト教徒でもありませんが、長良キ リスト教会の
牧師さんも、声援に駆け付けて下さり、苦しかったですが、本当に
充実した一日でした。
何しろ念願のひとつである『お寺の本堂でオカリナでバッハを演奏
する』ことが出来たのですから、感謝の念でいっぱいで、本当に充たさ
れた気分です。
 お蔭様で一夜明けた今朝、あれだけ苦しかった咳も峠を越え、皆さん
ご経験のことと存じますが、あの、風邪が治っていく時の、ちょっと
爽快な気分です。  皆さんどうぞお喉を、お身体を大切になさって下さい。
      合掌

おかりなたち



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