小学校の恩師のA先生に

「もしもし、A先生のおいでになるお寺でしょうか？」お手紙はお出しにならないでください、とおっしゃってからは、長い間音信が途絶えていた小学校の恩師に、思い切ってお電話してみました。もう電話番号も分らず、ご住所とお寺（名前も分らなかったのですが）でネット検索して、やっと電話番号を探り当てました。「A先生はお元気でいらっしゃいますでしょうか？」「はい、お蔭様で。今も少し出かけているところです。」「うわあ、ほんとにお元気そうですね。お手紙はお出しにならないでください、とおっしゃられてから、ずっと案じていたのですが、もう我慢が出来なくなって、お電話した次第です。お元気だとお聞きして、ほんとに嬉しいです。」 「私は孫娘ですが、帰りましたらお電話させていただきたいので、お電話番号を教えていただけませんか？」 「えっ。お電話をいただけるんですか？」「ええ、気が向いた時は、お電話もかけています。」案じていたよりも、ずっとお元気そうなA先生のご様子をお聞きして、なんだか元気が出てきました。