オカリナ人生!

2019/10/05(土)21:05

久し振りに “眠りの精変奏曲” を

ホスピス病院でのコンサート(24)

毎年、秋に訪ねるホスピス病院でのオカリナ・コンサートも、この秋で20回目になります。初めて訪れた2002年の夏からずっとお世話してくださっているボランテイアのBさんも、お元気でいらっしゃいます。 このホスピス病院でのコンサートでのプログラムが、いちばん気を遣うプログラムです。お聴きいただく皆さんに心地よく響き、心に染みるオカリナを、お届けしたいと願って、何度もプログラムを修正してゆきます。 その時にいつも大切にしていることは、自分がホスピス病院に入院していて、良い音色のオカリナだな、と心打たれ、安らぎを覚えるる曲だろうか?と考えてみることです。 今年のコンサートでは、特に2つの曲、“From A Distance” と、“眠りの精変奏曲” を、プログラムの中心に入れてみました。 “眠りの精” といえば、ブラームスが作曲したものと、長いあいだ思っていましたが、アントン・フォン・ツッカルマグリオの『ドイツ民謡集』から、ブラームスが編曲して、『15の子どものための民謡集』として、シューマンが亡くなってから、シューマンの8人の子どもたちのために変曲して贈った、と言われています。その4番目の歌が、『眠りの精』です。 原題は『砂の妖精』で、子どものまぶたの上に、そっと砂を置いて行って、眠りに誘う妖精の歌です。このやり方は、日本人の文化にはなじまないですね。 この眠りの精を主題にして編曲された、フルートとハープのための変奏曲をもとに、オカリナとピアノで演奏出来るように、自分で編曲しなおしたものを、演奏しています。 静かな湖に引き込まれていくような、詩情豊かなメロディが、お気に入りです。

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