オカリナ人生!

2020/11/30(月)00:25

オッフェンバックの『天国と地獄』

教養(88)

ギリシャ神話に登場するオルフェウスは、西洋の音楽や美術に大きな影響を及ぼしています。グルックのオペラ、『オルフェウス』はその名のとおりオルフェウスの竪琴とその妻、エウリディケの物語を主題にしています。 このオペラはギリシャ神話のストーリーに忠実に描かれていますが、オッフェンバックのオペレッタ、『天国と地獄』は別名、『地獄のオルフェ』と呼ばれ、オルフェウスの悲劇をパロディにしたものです。 『地獄のオルフェ』では、オルフェウスはとっくに妻エウリディケに飽きて浮気三昧。エウリディケのほうもオルフェウスに劣らず、羊飼いと遊び惚けています。この羊飼いが、地獄の王プリュトンの仮の姿だったので、エウリディケを地獄へ連れ去ってしまいます。 そこでオルフェは邪魔な妻エウリディケが消えてくれて、喜ぶのですが、そこは「文春」が見逃しません。世論の批判に耐えられず、オルフェウスは仕方なく、エウリディケを天国に探しに出掛けますが、見付かりません。それもそのはず、エウリディケは、オルフェウスのことなどすっかり忘れていて、地獄の王プリュトンの愛人におさまっていたのです!!(つづく)

続きを読む

このブログでよく読まれている記事

もっと見る

総合記事ランキング

もっと見る