2021/12/22(水)10:31
太閤の湯殿と『龍門棟飾り瓦』
古くから「太閤さんの湯殿がある」と言い伝えられてきた有馬温泉。
1995年1月の阪神淡路大震災で壊れた極楽寺の梱庫裏下から、秀吉が造らせた「湯山御殿」の一部と考えられる湯舟や庭園の跡、飾り瓦や茶器などが発見されました。有馬温泉の太閤の湯殿館では、それらの品々が展示されています。
瓦屋根の棟部分には、飾り瓦で装飾されていますが、その中で、身をくねらせた龍が形取られた『龍門棟飾り瓦(りゅうもんむなかざりがわら)』は、住む人の位を表しています。
中国では皇帝の持ち物には龍の指の本数は5本、高官や諸国の王は4本、それ以下は3本というきまりがあります。
秀吉の湯山御殿の龍門瓦の脚部分は、残念ながら欠損していて不明です。果たして何本だったのか、興味深いところですね。