オカリナ人生!

2023/10/21(土)10:49

mormorando~ささやくように~

名画の愉しみ(61)

Burgmüller の『清らかな流れ』の冒頭に出てくる “mormorando”。「ささやくように」という楽語ですが、もちろん初めてお目にかかる楽語です。 この語には、ピアノの進化を表していて、ピアノの制作過程で、柔らかい素材のハンマーヘッドが登場したことで、このような微細な表現が、可能になった表われなのだそうです。私はこの曲全体を通して、指先で鍵盤をなぞるように弾くと、「ささやくように」弾けるように思います。 Burgmüller の『優しく段階的な25の練習曲』は、あまり優しい印象が無いのですが、弾いているうちに、次第に曲の良さがじんわりと伝わってきて、弾けば弾くほど魅力が感じられる曲ばかりのように思われます。 「こんな素敵な曲を、決して優しくないのに、小学生の子ども達が、すらすらと弾いているのが、信じられません。」 曲を弾くほどに味わい深く感じられる、Burgmüller の『優しく段階的な25の練習曲』。シニアピアノの先生にお聴きしてみました。「ささやくように」弾くのを、小学生にどう教えるのでしょうか?誰もが辻井伸行やハラミちゃんのように、すぐにパラパラと弾けるわけではないのに。 「小学生の子どもさんだって、苦労しながら、4、5年かかって、25曲を仕上げるのですよ。」 やはりそうだったのか~。月2回のレッスンで、毎月1曲仕上げているのは、優等生ではありませんが、普通の生徒なのですね。納得~です。

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