精霊の踊り

ギリシャ神話に登場する金の竪琴の名手、オルフェウスが、竪琴を奏でると、鳥や獣はおろか、木や石までも、そのメロデイに惹き寄せられていった、と記されています。 そのオルフェウスが結婚した木と水の精霊、エウリデｲーチェは、毒蛇に噛まれて、亡くなってしまいます。嘆き哀しんだオルフェウスは、冥界に妻を呼び戻しに出かける道すがら、精霊達が踊る様子を描いた音楽が、『精霊の踊り』だと言う説明と、黄泉の国でエウリデｲーチェと精霊達が踊る様子を描いたものだという説がみられます。 そこで、グルックの歌劇『オルフェウス』を調べてみると、どうやら冥界に入って、エウリデｲーチェと精霊達が踊る様子を描いたものが、『精霊の踊り』のようです。