|
カテゴリ:【うの目】(メディア・チェック)
■保守派と同性愛。対立しているようで、どこかでつながりがある? 石原慎太郎、安倍信三、ブッシュ、この改革派を装った復古派たちは同性愛者の敵?それとも敵の敵で味方?
泣いて馬謖を斬る■東京都の百条委員会で、偽証の罪を問われて、浜渦副知事が辞めることになったけど(石原知事に言わせると「泣いて馬謖を斬るなんてもんじゃない」くらいホモソーシャルな関係らしい)、この人、東京都が人権指針を作ろうとしたときに、三島(由紀夫)もそうだったとか何とか言って、最後には、人権指針に同性愛のことを加えるのにGOサインを出したらしいんだよね。ボスの石原さんも、星条旗を体に巻いて忠誠心を訴える同性愛者についてちょっと評価していたみたいだし、憂国の志士ならL/GもOKってことなのかな?でも、使い捨てにされないように気をつけなくちゃね。どうせ、馬謖ほどには重用もされないだろうし。■人権っていえば、国の人権擁護法案は、外国人委員排斥を訴える保守派が新たに反対を表明して審議が進まないみたい。この人たちも表現の自由に対する制約を反対理由にしているらしいけど、性的指向による差別の禁止については何も言ってないみたいだから、L/Gの人権擁護は進めるべきってこと?まあ、L/Gのことが話題にならないのは、それだけ同性愛者の政治的発言力が弱いことの裏返しでもあるんだろうけどさ。だったら成立・不成立に関わりなくL/Gにとって必要なことを粛々と進めていった方がいいかもね。差別表現に反対するのは、それも表現の自由の一つだし、差別を助長する権力者を告発するメディアを規制しようって法案ではないしね。 EU憲法とブッシュ政権と同性愛■同性愛が話題にならないという点では、フランスやオランダでのEU憲法否決の国民投票でも、大きな争点にはならなかったみたい。ILGAヨーロッパは、EU憲法が目指す平等・反差別という基本的な原則に目を向けることをL/Gに訴える声明を出したみたいだけど、ヨーロッパのL/Gは、平等の実現を第一に考える層とその段階から経済問題を主要な問題とする層に分かれてきているのかな? ■アメリカでは、経済的優遇政策の恩恵を受けられない人たちをブッシュ共和党を支持させるために、反同性愛のような「正しいアメリカ」観を上手く利用しているみたいだけど、ヨーロッパの事情はもっと複雑そう。もっとも、ブッシュ大統領自身は、大統領になる前はそれほどホモフォビックではなかったという話もあるし、その変わり身の裏には、もっと大きな共和党ゲイ・ゲート疑惑があるとかなんとか(興味のある人は鹿砦社の「紙の爆弾」という雑誌を読んでみてね)。 ■同性愛のような「マイナーな」話題は、「メジャーな」動きの中では使われたり使われなかったり、それをなんとか「メジャーな」問題に置き換えて、同性愛者の人権保障を進めていくのは、さて、当事者の腕の見せ所?いずれにせよ、言わなきゃ始まらない、動かなきゃ変わらない、がんばれ同性愛者たち。 【ウの目】 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.08.01 19:24:43
コメント(0) | コメントを書く
[【うの目】(メディア・チェック)] カテゴリの最新記事
|