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【ウィンストンの日記帳】(社会人ゲイ)

2006.03.01
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これら2回の病気を経験したことで、私は、
真剣にレズビアンとしての自分と向き合うことになり、
素敵な仲間に出会い、
仲間に支えられて今日までなんとかやってこられたのだ、
ということを再確認することができたのです。

そう、病気という一見、
不幸な出来事をきっかけに。

人生ってホント、捨てたものではありませんね!
しかも、こんな経験は、お金では、決して買えないのです。
こればっかりは、つまり、病気になるっていう経験は、
いくらお金を積んでも、買えない、
神様からの贈り物なのではないか、と。

そして、そこから得られたものは、
私にとっては、何ものにも代え難い大切なものでした。

そう言えば、今回のトリノオリンピック療養生活の前に、
精神的に落ち着かなかった私に、
レズビアンの友人が同じことを言ってくれたんです。
「これは神様からの贈り物だ」と。
彼女の聰明さには、いつもながら、ただただ尊敬。
また彼女の優しさ、私にこんな素敵な友人がいてくれることに、
ホントに、本当に、感謝!!
病気は神様からの贈り物。
私にとっては、まさにその通りでした。

さてさて、話はいきなり現実的になりますが、
レズビアンであると同時に私は社会人。
だから、休んだ後には大量の仕事が待っていることは、
前回のアテネオリンピックの時と何ら変わらないのでした。

今日出勤してみると、机の上には、
未処理の書類の山が・・・(ゲッ!)。

周囲の同僚や上司には、
「ご迷惑、ご心配をおかけいたしました」
と一通り挨拶まわり。
療養生活前に大喧嘩した上司からは、
「心配したよ。無理しないでね」などと、
彼にしては、おそらく精一杯の、
思いやりのある(ぶった?)言葉。

私も、「ありがとうございます。
私がいなくて、みなさん、さぞかし、
のびのび仕事ができたんじゃないですか?」と、
今日のところはとりあえず、
病み上がりなので、
軽くウォーミングアップってところ。

明日は楽しい(?)会議。
でも明日は、おとなしくしてよっと!
議論白熱、挙げ句の果てに大喧嘩、
なんてことは避けなくては・・・。
傷口が痛むといけないから。

私、これでもガラス細工の心(?)を持っているんですよ。
そんなことを言っても誰も信じてくれないのが、
悲しいところなんですけどね!
当分の間は、ウォーミングアップ期間。
職場では、なるべくおとなしく、
心静かに過ごしたいものです。

さぁ~てと。
今日は休みの間にたまった仕事、
さっさと片付けましょうか!(了)

(神保亜希子)



▼神様からの贈り物?~病欠日記~(その1)
▼神様からの贈り物?~病欠日記~(その2)

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~「神保亜希子」さんからの投稿~
ウィンストンの日記帖
(社会人LGの声)

■ 【ウィンストンの日記帳】とは?

智に働けば角が立つ、情に竿さし流される、意志を通せば窮屈で、それでもどっこい生きて居る。異性愛中心の社会で、なんとか同性愛者であろうともがく、とある社会人レズビアン、ゲイの切なくもおかしい日常。それが『ウィンストンの日記帳』。

日々、異性愛中心の社会でがんばっている社会人LGの体験談・愚痴・憂さ晴らしメール等お待ちしております。
▼『ウィンストンの日記帳』への投稿・感想はこちらから。













Last updated  2006.03.01 20:56:58
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しかし、当然のことながら、
このパラダイスは、長くは続きませんでした。
そう、やがて退院の日がやって来たのです。
悲しいかな、優しい看護師さんや美人の先生ともお別れ・・・。

それからの私は、正面から、
「レズビアンとしての私」と向き合い、
格闘することになりました。
本当の自分の居場所を求めて。

それは精神的にも、かなり厳しく、
辛い経験でもありましたが、
その甲斐あって、
やっとのことでアカーに辿り着くことができました。

そこで待っていたのは、
素敵なレズビアンの仲間。
それ以来、アカーは、
私の本当のパラダイスになりました。
それにここ(アカー)は、
時間が経っても退院(?)させられることもなさそうです!

今思うと、私のアテネオリンピック入院は、
自分らしい人生、レズビアンとしての人生を歩み始める第一歩を踏み出すきっかけになったと思うのです。
 
そして、このたびのトリノオリンピック療養生活。
日帰りの足の手術でしたので、入院はせず、
自宅で療養しておりました。

ですので、今回は優しい看護師さんもいなければ、
美人の先生もいません。
しかも、休みに入る直前には、
出来の悪い部下の指導方法のことで、
上司と大喧嘩。
最悪の精神状態で、
療養生活に突入したのでした。

手術直後は、もちろん、痛みに耐え、
歩くことも、ままならず、という状態でしたが、
そんな手術後の辛さが、和らいでいくにつれ、
私は再び、自分自身と向き合うことになりました。
私は、足を引きずりながら、
一歩一歩、ゆっくりと歩く練習を始めました。

前回のアテネオリンピック入院以来、
習慣となった散歩の再開です。
散歩をしながら、私は自分自身が、
前回のアテネオリンピックの時とは
明らかに変わっていることに気が付きました。

あの時は、退院直後で思うように歩けない自分に焦り、
また一方では、回復したところで、
待っているのは、入院前と同じ生活だと考えると、
行き先の見えない、底無しの孤独感に苛まれていました。

でも、今回は明らかにあの時とは違いました。
焦らず、ゆっくりと、でも確実に、
前に進もうとしている自分に気が付いたのです。

いつも散歩コースにしている桜並木をカメのように歩きながら、
桜の蕾の膨らみ具合や空の青さを楽しむ余裕もありました。
カメですから、周囲を歩くお年寄り達に、
どんどん追い越されました。

でも、そんなの、気にしない、気にしない!
なぜかって?
それは、今の私には、
回復を待ってくれている仲間がいるから。

早く仲間に会いたい一心で、
私はゆっくりだけれども、
確実に前に進もうとしたのですね。
私には居場所がある、仲間がいる、
このことを改めて感じたトリノオリンピック療養生活でした。(続く)

(神保亜希子)



▼神様からの贈り物?~病欠日記~(その1)


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Last updated  2006.03.01 00:27:08
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2006.02.28
ご無沙汰しておりました。
みなさん、お元気でしたでしょうか?

実は、私、しばらく病気で仕事を休んでおり、
今日やっと会社に復帰いたしました。

今の会社に来てから、
病気で会社をお休みするのは、
これで2回目なんです。

前回は、そう、アテネオリンピックの時でした。
そして今回は、トリノオリンピック。

私は、オリンピックごとに病気になる、
オリンピック病人なのです。

前回、今回ともに、
幸いにも命に関わるような病気
ではないことがわかりましたが、
どちらも、私の人生の中では、
重要な意味を持つものになりました。

今日は、過去2回、職場を離れて病気療養中に感じたこと、
お話ししましょうか。

まずは、アテネオリンピック入院の時。

私の職場は異性愛男地獄。
その中で、私は、
周囲の異性愛男性社員に仕事で負けるのは、
絶対に、レズビアンとしてのプライドにかけて、イヤだと、
仕事一筋、朝早くから夜遅くまで頑張っておりました。
まさに、オヤジ生活まっしぐら。

レズビアンとしてのプライドにかけて?
そう、確かにその通りなのです。
しかし、そうやって頑張れば頑張るほど、
自分がオヤジのようになり(というか、
限りなく本当のオヤジに近かったです!)、
本来の私のレズビアンとしての生活は、
どんどん遠ざかっていくのでした。

だって、忙しくて異性愛男地獄の職場と
自宅を往復するだけの生活では、
レズビアン生活のレの字も実現できるはずがありませんよね。

もちろん、自分でもそれに気がついてはいたのですが、
忙しいから、などという、都合の良い理由をつけて、
「レズビアンとしての私の生活はいかに?」
という自分の心の中から湧き起こる問いに、
正面から向かい合うことはありませんでした。
つまりは、逃げていたんですね。

でも、その問いは、いつも、
私の頭の中のどこかに、ありました。

ところが、そんなオヤジ生活を送っていたある日、
私は突然、自分の身体の異変に気がつき病院へ。

そして入院、開腹手術を受けることとなりました。

送り込まれた先は、婦人科病棟。
手術後しばらくの間の苦しさ、
辛さはもちろんありましたが、
不思議なことに、この入院が、
「レズビアンとしての私」と正面から向き合うきっかけになったのです。

それは、私が入院したのが婦人科病棟、
しかも産科病棟とは別フロアーだったということと、
大いに関係があります。

婦人科病棟って、どんなところだとお思いでしょうか?
もちろん、患者さんは女性ばかり。
看護師さんも、全員女性。
そして、なんと、幸運なことに主治医の先生も、
女性だったのです。

しかも、この先生、若くて、なかなかの、
というか、相当な美人!
う~ん、スバラシイ!!
(私が入院した病院では、
婦人科の常勤の先生は、6人いましたが、
部長の先生を含め6人中4人までが女性でした!)

看護師さん達は、とても優しく、
お見舞いの人などほとんど、というか、まったく来ない
(両親も、あまり、来ませんでした・・・。
同性愛者ってやっぱり、家族の絆が希薄なのでしょうか?)

私に、暇ができると話しかけてくれ、
まだ点滴を付けている私の髪を洗ってくれたり、
深夜も眠れずにいると、病室に来てくれて、
話をしていってくれたり。

美人の先生も、手術した日の夜、
なかなか熱が下がらないどころか、
どんどん熱が上がってしまっていた
(これは、もしかして別の理由からか!?)
私に聴診器をあて、一晩中、一睡もせず、見守ってくれました。

仕事とはいえ、本当に、こんなに優しくしてもらって良いのだろうか?
と思うほどでした。

いままで、本当に長いこと、異性愛男地獄でもがいていた私には、
感激の連続でした。

なんという、パラダイス!!
もちろん、婦人科病棟の患者さんも、
看護師さんも、美人の先生も、
おそらくレズビアンではないと思いますが、
(確かめた訳ではないので、
そのあたりのところは、残念ながら、
よく分からず仕舞い)
女性ばかりの中で過ごすことが、
自分にとって、こんなにも居心地良く、
楽しく、自分らしくいられるのだという、
しばらく、置き忘れていた、大切なことを、
その時、思い出したのです。(続く)
(神保亜希子)



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Last updated  2006.02.28 03:49:56
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2006.01.27
■以上、上司と私のバトルのほんの一部です。

私はこういった体験を通して、職場の異性愛者男性が一緒に働く女性に求める条件が何であるかを学びました。

条件1
「異性愛者男性達の会社における女房役、あるいは母親役であること」

条件2
「仕事の能力は自分(異性愛者男性)達より下であること。そして可愛くて、自分たちのいうことを素直にきくこと」

異性愛者女性であっても、上記の条件は非常に不平等だと感じるでしょうか。しかし、「まぁ仕方ない。これも処世術か」ということで、少なくとも条件1は引き受ける、あるいは一生懸命努めている振りをすることはできるかもしれません。しかし、レズビアンの私には、条件1は、もちろん絶対、ゼッタイ、無理。

条件2についても「可愛くて、自分たちのいうことを素直にきくこと」は、到底、トウテイ、無理。なので、仕事の能力で常にトップを目指して、異性愛者男地獄を生き抜くしかないのです。

■かくして、私は社内で「まったく協調性がなく、可愛くもなんともない、はっきり言って憎たらしいヤツだが、仕事は誰よりも文句なしにできるので、クビにするわけにもいかないケムタイ存在」になりました。やがて、そんな私も部下を持つ立場に。部下もやはり男性ばかり。今は、下からも上からも「異性愛者男地獄」に攻めたてられ、それでも、負けてなるものかと、「メラメラ」と心に炎を燃やしながら、格闘する毎日です。


■「メラメラ」があったから、私は仕事の面で成長できた。それは確かです。でもさすがに、10年間も「メラメラ」していたら疲れました・・・。
正直、もう、うんざり、あきあき・・・。「メラメラ」を追究すればするほど、レズビアンとしての「メロメロ」や「ムラムラ」からは遠のくばかりで。

これからは、「メラメラ」ではなく、「メロメロ」や「ムラムラ」も大切にして、自分に正直なレズビアン人生を送りたいものだ、真剣に思う今日この頃です・・・。(了)

(神保亜希子)


「『メラメラ』が私を動かしてきた(その1)」へ

「『メラメラ』が私を動かしてきた(その2)」へ
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Last updated  2006.01.28 01:26:23
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■そして私は、この「メラメラ」につき動かされて、周囲の男性達の10倍は働きました。10倍といっても、労働時間ではなく、仕事量と質で勝負。自分で言うのもなんですが、私、仕事のスピードは速いんです。

また、会議でもビシバシ上司や同僚の意見に反論し、新しい企画もどんどん提案しました。そのかわり、他の課の女性達がやっているような、お茶入れなどの雑用(驚くべきことですが、これは私の働く会社では女性の仕事という暗黙の決まり事になっています)は一切しませんでした。実際、そんな事をしている時間も惜しかったので。

その甲斐あってか、やがて、執筆者や社外の仕事関係の方々からも、「他の人の依頼は断っても、神保さんの仕事は引き受ける」とまで言っていただけるようになり、また、業績の面でも、トップになることができました。

■しかし、私が頑張って業績を上げれば上げるほど、社内での私の評価は必ずしもその業績に伴わないものとなっていきました。ある日、会議のあと、上司は私を別室に呼びました。

上司「会議で意見や新しい企画を提案するのはいいが、勝手に提案するな。事前の根回しというものを知らないのか?」

私「もちろん、知ってますよ。私だって事前に相談した方が良いと判断すれば、当然そうします。でも、ロクな反応もできない人に事前に相談しても、意味がないと思うのでしませんでした」

上司「なんだと!お前は、この課の人間を自分が食わせてやってるとでも思ってるのか!?」

私「そんなことは、考えたこともありませんよ。誰が食わしてるとか食わされてるとか、そんなこと、私、全く興味ないんです。ただ、業績を上げるために一生懸命知恵を絞っているだけで。そんなことより、それぞれが、それぞれの仕事の事を必死に考えて働けば、もっと他のセクションも業績が上がると思いますけど」

■また、こんなこともありました。午後3時になり、他の課で女性たちがお茶を入れ始める時間になると、上司は言ったものです。「この課には、女性が一人もいないのかね?」私の答えはいつもこうでした。「はい、一人もいません!」上司は私をまたまた別室に呼びつけました。

上司「お茶を入れるのは、ここでは女性の大切な仕事だ。仕事に集中するのもいいが、もっと周囲の雰囲気を読み取って自分の役割を考えるということができないのか?」

私「私は、別に気が付かなくてお茶を入れないわけではありません。他に私より暇そうな方がたくさんいらっしゃるようですので、そういうお暇な方が入れれば良いのでは、と思ってやらないんです」

上司「じゃぁ、お前は、この課で自分が一番忙しいというのか?」

私「はい、そう思います。どうして、女性だからという理由でお茶を入れなきゃならないんですか。申し訳ありませんけど、私はそんなことをするために朝の7時に出勤して、お昼も10分で食べて仕事しているわけじゃあないんです!業績を上げようと思ったら、お茶入れに使う時間なんて、惜しくてたまらないんです。でも、お茶入れがそんなに、この会社にとって大切な仕事だとおっしゃるならば、全員参加で、当番制でやればいいじゃないですか。それならば、私も、もちろん参加しますよ」(続く)

(神保亜希子)


「『メラメラ』が私を動かしてきた(その3)」へ


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Last updated  2006.01.27 16:59:08
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2006.01.25
■はじめまして。

神保亜希子と申します。
転職も経験し、今は、どういうわけか、ある出版社で働いています。今の会社に来て、かれこれ10年になるでしょうか。どういうわけか、というわりには、長く働いていますね。自分でもそう思います。今に至るまでの私の仕事人生を一言で言えば、「メラメラ」ですね。そう、「ムラムラ」でもなく「メロメロ」でもありませんよ。「メラメラ」なんです。「メラメラ」に動かされて、ここまで働いてきたと思うのです。

■「メラメラ」とは何か?自己紹介がてら、私の中の「メラメラ」についてお話ししましょうか。

出版社というと、他の業種よりは、リベラルな雰囲気があるのでは、などと思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。でも、今私が働いている会社は、堅~い内容の本や雑誌を出している、堅さ(よく言えば堅実さ)が売り物の会社です。当然、そこで働く人たちも、世代を問わず、頭が堅~く、保守的な人が多いですね。また、女性はほとんどいません。私がこれまで配属された部署では、ずっと、女性は私一人、という状況でした。つまりレズビアンの私は、「堅~い」頭の異性愛者の男性達に囲まれて、この10年間ず~っと働いてきたわけです。まさに「異性愛者男地獄」の10年間でした・・・。

■では、なぜレズビアンの私が「異性愛者男地獄」で10年間も働いてこられたのか?それは「メラメラ」のおかげなのです。最初の「メラメラ」、それは入社してすぐにやって来ました。

今でも忘れもしません。入社して、初出勤した日、私は上司に呼ばれて、こう言われました。「神保さん、君には前職でのキャリアもあるし、頑張ってほしいと思ってる。だけど、不安もある。執筆者や仕事に関係する社外の人たちが、女性の担当者をどんな風にみるのか、つまり、果たして女性の担当者を信用してくれるのかどうかってことなんだ。今まで、男性の担当者だったのに、女性の担当者に替わったことで、バカにされたとか、ナメられたと感じる執筆者もいるんじゃないかってね。そのあたりは、私だけでなく、部長も心配してる。そこのところを忘れずに、働いてほしい」

・・・そこのところってどこのところ?

まぁ、私も新卒者ではなかったし、社内や面接のときの雰囲気から、このテのことを言われるのは、半分予想はしていたのですが、やはり面と向かっていわれると・・・。

それで・・・上司のこの言葉に私の心は「メラメラ」と火がつきました。

■なんだと、もういっぺん言ってみろぃ!!冗談じゃねぇや!ナメてんのはどっちだい!仕事の上で信頼されるかどうかということに、男も女も関係ないだろっ!今に見てろ、執筆者や社外の人間にもことごとく信頼されて、「神保さんがいなくては、何にも仕事が進まないんだよ!」って言わせてやろうじゃね~かっ!

さすがに口には出しませんでしたが、これが私の心の中の「メラメラ」なんです。つまりレズビアンの私にとっては、異性愛者の男性に媚びたり、へつらったりということは、ありえないこと。また、百歩譲って、適当に聞き流すということも、私にはできないのです。だから、異性愛者の男性からこのテの言葉を投げつけられるのは、私にとっては最大の屈辱。レズビアンとしてのプライドが許さないのです。そんなとき、心の中に「メラメラ」と炎が燃えてくるのです。 (続く)

(神保亜希子)



「『メラメラ』が私を動かしてきた(その2)」へ

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Last updated  2006.01.27 16:50:20
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2005.09.20
■この日、様々な都合で遅れを出しつつようやく片付いたプロジェクトの打上げがあった。

いつもは唯々酒を楽しむだけだが、
何だか今日は現場のリーダー氏の様子が変だ。

「面塗さんエラくなっちやうの?上行ったって気苦労ばかりでつまんないよ」。

今回の契約は9月一杯までです、継続しません、という話を誤解しているようである。
まあ、そういう気持ちもちょっとはあったのだが。

■このリーダー氏趣味と技術の人である。

最前線で職人的に仕事をするのが楽しいらしく、
自社のチームを大きくしよう、上へ行ってやろう、という野心はあまりないようだ。

そういえばプライベートも(私ほどではないにせよ)謎が多い人物らしい。

そのような割り切り加減を見るにつけ、
ひよっとすると私などよりもL/G的な考え方をしているのではあるまいか、
とも思えてしまったりするあたりがなんとも悩ましいものである。

《つらと・すとら》






Last updated  2005.09.20 19:57:37
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2005.09.19
ランチタイムのオフィス街はリーマンたちでごった返し、落着いて話をする場所を探すのも困難。

■やっと見つけた店で社長曰く「組織の体制を貝直して、全面的に作り変えることにしました」

それって所謂『りすとら』?と思いながら話を聞いていた。

■私が業としているIT業界の、特に開発部門にあっては、正社員といえども自社オフィス内で仕事ができるのは少数派だ。

今時の客は皆自分の所で仕事をして欲しがるからで、会社のほうもそれに応える形で正社員一人一人を当然のごとく切り売りしていた。
 
それゆえ、これまでは横のつながりのあまりないドライな社風が実現していたわけだ。ある意味では、レズビアン/ゲイにとって居心地が良い環境だったのかも知れない。

実際IT業界のそういうムードが歓迎されているというような内容の記事をゲイ雑誌などで見かけることがある。

■しかし、今回そんな社風を変え、もっと横のつながりのある、普通の会社のようなシステムにする、というのだ。

確かにそこそこべテランな私などはそれなりのポジションにつくことで、もっと収入は増やせるだろう。でもそれは同時にゲイとしてのプライベー卜を多少犠牲にすることになるやも知れない。

■それにしても「長い間がんばってくれている面塗さんに悪いようにはしません」と胸を張る、私と同い年の社長。

素肌に直接ワイシャツ、しかもボタン一つ外してるし……

私がゲイであることなど、想定の範囲外なのだろう。
無邪気に大人のオスの色気を出しまくりである

(面塗 守虎)






Last updated  2005.09.20 03:01:11
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今日の昼食を何にしようか、とPCの前で考えていると、

私の携帯に着信があった。

誰だろうと画面を見ると、驚いたことに社長から。いつもの親しげな声で

「面塗さん、お疲れ様。今度一緒にお昼でもどうですか?」

とは、はて何ごとだろうか。

(面塗 守虎)


ウィンストンの日記帳とは






Last updated  2005.09.20 02:43:25
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2005.08.23
■購読者のNさんより、
編集部宛てに感想のメールをいただいたので、
紹介させていただきます。

ありがとうございました!!

(ふじべ)


■突然のメール、すいません。

今月号QMの「ウィンストン日記帳」を拝読して、
ぜひ、感想を届けたくなりました。

「面塗 守虎」
変わった苗字だなと、思った瞬間ペンネームだと気づきましたが,
それなら私も「面塗 守(つらと すと)」にすれば、ちょうどよかったのでは、などと、
くだらないことは、さておき、とても、共感しました。

「アイデンティティ」と「社会で生きること」
本当にその通りだと思いました。

私も,守虎さんのような力強さを表現できるようにならなければと
感じました。
守兎を卒業しなければ・・・









Last updated  2005.08.23 05:15:18
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