112299 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

QM

PR

X

全4件 (4件中 1-4件目)

1

【うの目】(メディア・チェック)

2006.01.23
XML
セクシュアルマイノリティ教職員ネットワーク(STN21)トミー(及びTBS)の間で昨年暮れから続いていた、「黒ひゲイ危機一髪」をめぐる問題は解決をみたようです。

kurohige


■この問題の当事者のやり取りを傍から見ていると、説得と納得を契機とするよい話し合いが行われていたように見えるので、傍論(暴論?) は、後回しにして、若干のコメントをします。



■まず、抗議をされた側は、逆ギレすることもなく(★傍1)、自分たちが気づかなかった問題点を認識し、自分たちの立場を明確にしながら、話し合いの中で、問題点の改善に努めるように変わっていきます(★傍2)。まさに説得と納得です。

(★傍1)人気タレントの商品を本人の希望に基づいて作っただけなのに、障害者や在日コリアンまで持ち出されて(いかに囚われの身から解放するコンセプトであったとしても、もちろん、「横田めぐみ危機一髪」を作ろう等と考えるはずもありませんが)、いきなり「販売取りやめ」を求められれば、彼我の力の差(動員力や財力、社会的影響力や立場の差)を忘れて逆ギレしても不思議ではありません。そういう意味では、トミーには、余裕があったのでしょう。



(★傍2)話し合いの経過をみていて、トミーの側に余裕がありすぎるのが、いささか気にならないでもないですが、既存の力関係をずらしていくという手法については、今後ますます議論・洗練を積み重ねていくことが必要でしょう。 あまり戦わないインテリも、ネット雀になるだけではなく、現場が使えるさまざまな思考・手法を開発・公開していくことが必要ですね。これが知識の無駄遣いならば、大いに無駄遣いをしましょう。





■次に、抗議した側も、「販売取りやめ」といういささか過剰と思える要求を離れ(★傍3) 、問題点の適切な改善を要求していく姿勢に転換し、相手の提案を受け入れます。まさに説得と納得です。

(★傍3)STN21が、この要求は、交渉の中で相手から譲歩を引き出すための戦術であったというのであれば、御見逸れしましたと言うしかありません。又、例えば、標的になった子供が、レーザーラモンHGの代わりに簀巻きにされて「○○ホモ危機一髪」と蹴りを入れられるようないじめが横行し、それを止める力のない教師が右往左往するというような具体的な危険があったり、STN21の方々が、そうした危険を身にしみて感じる日常があるということならば由々しき事態ですから、死人やけが人が出る前に十分な対応を求める必要があります。





■そして、説得と納得が行われたということは、お互いが、相手を関係性を持った共同体の一員(★傍4)であることを認め合ったということでもあります。

(★傍4)大げさな言い方をすれば、思想の自由市場という共同体の一員です。これで、お互いに譲れない思想的立場の違いは別にして、トミーも、青少年の健全育成を錦の御旗にしてオモチャやゲームを不当に規制しようとする(国家)権力には対抗する仲間となったのではないでしょうか(笑)。





■同性愛者という立場から言うと、今回の抗議は一種の対抗言論です(★傍5)。 個人を対象としたのではない、集団に対する差別表現の場合、対抗言論が有効にはたらくかどうかという問題があり、有効ではないという立場に立つと、差別表現を規制せよという議論と結びつきやすくなり、都合の悪い言論を規制せよという権力に利用されてしまう(★傍6)という問題も出てきます。その結果、対抗言論自体も規制されてしまったのでは本末転倒と言うしかありません。

(★傍5)アメリカだったら、ゲイを子供たちに広めようとして販売されたオモチャとして、むしろ、「保守派」から子供を守るために発売を中止させようとする抗議があったかもしれませんね(まして、ハードゲイをお茶の間で大々的放送しようなんて…)。



(★傍6)一向に成立の兆しを見せない人権擁護法案も、大きな力関係の差から人権侵害を訴えることすら難しい状況にある人たちに、力関係を是正しながら、人権保障の場を与えるという高邁な理想はどこへやら、不都合な言論・行動弾圧法案のようになってしまったり、そのような受けとられ方しかしない議論の方向にいってしまったり。





言論・表現による共同体への参加の間口は広く取りながら、その中で説得と納得の技術を高めていくためには、ということを考える意味でも、今回の問題は一つの蓄積といえるでしょう。

(やなぎはし)


================================

banner

1clickで応援


















Last updated  2006.01.24 06:02:27
コメント(2) | コメントを書く


2005.11.29

うの目・タカの目・QMの目
~カナダで異性愛者が同性婚~


カナダで同性婚を利用して異性愛者の男性同士が婚姻届?
税金などの優遇措置を受けたかったということだが、これって偽装結婚? それとも結婚ってその程度のもの??


【もしもクローゼットなら】



ある同性愛者の感想「実はクローゼットなんじゃない?」。だとすると、カナダが同性愛者に寛容というのは意外と問題ありなのかも(外面がいいだけなんだもん・・・ある被差別者ののつぶやき)。

別の同性愛者の感想「男女で結婚すればいいだけなのに。女はもう男なんか相手にしないってことかな?」。だとすると、カナダは女性の自立と社会進出の大先進国なのかも。だって、結婚による経済的メリットよりも個人生活を充実させるだけの経済的裏付けもあるってことでしょ(その男たちが端にもてなかっただけでしょ、勝手なこと言わないで・・・ある被差別者の声)。

又別の同性愛者の感想「こうしてみるとPACS(フランスの同居者の権利義務を定めた法律)ってかなりラディカルな法律だったんだね」。そうすると、愛情と信頼に支えられた夫婦(あるいは家族)というのは幻想(現在その幻想の支え手こそ同性愛者なのだ・・・ある被差別者の皮肉)ということで、法律上の優遇措置はすべてやめるべきか(極端)、あるいは、名もなき新しい人間関係を構築している最中の試行錯誤と考えるべきか(インテリの言葉遊び)、特殊な扶養共同体として再構成すべきなのか(分かったような分からないような)。

更に別の同性愛者の感想「うちらが養子縁組するようなものだよね」。そこにいっちゃいますかね・・・。

【もしもピアノが弾けたらなら】


結局、制度や社会のゆがみは、弱いところにより強く表れるということでしょうか。

少し前に、イギリスの海岸で記憶喪失になって(を装って?)放浪していたピアノ・マンが話題になったことがありました。彼は、実は、ピアノは弾けず、同性愛者でドイツの田舎町の出身だったとか。

詳しい事情は分かりませんが、クロゼットであることを強いられる故郷から逃げ出してきていたかもしれない彼が、もしもピアノが弾けたなら、ほんの一時期であっても、社会の注目を集めたピアニストとして「いい目」を見られたかも知れませんが、現実には、数奇な運命をたどることができる強運の持ち主はそうはいないということです。

同性愛者に対する美しき誤解(転倒した蔑視)である、芸術的才能があるとか、繊細な感性があるとか、美男・美女が多いとか、英雄(的)だから色を好むとか、カリスマ性があるとか(そこまでは言われてない?)、というようなことは、そういう人もいるということにすぎず、そうじゃない人たちも当たり前に存在しているわけです。

結婚制度を必要としている人たちにとって、それがセイフティ・ネットの役割を果たせるなら、そして、その網が、これまでのものよりよい機能を果たすことができるならば、いつでも、いくらでもその網を張り替えることは必要なことなのです。

(やなぎはし)


★編集委員コメント★
もう忘れられているかもしれないので、あえてピアノマンの画像。それにしても、彼が同性愛者であることを報道することはどれだけ必要なことだったのであろうか。この視点は忘れないようにしたい。(たけうち)


pianoman







Last updated  2006.01.06 19:35:59
コメント(0) | コメントを書く
2005.11.16

うの目・タカの目・QMの目
~尾辻かな子さんがレズビアンであることをカミングアウト~



●大阪府議会議員の尾辻かな子さんがレズビアンであることをカミングアウト。日本では初めてのオープン・レズビアン議員の誕生です。このカミングアウトは、忘れられている同性愛者政策の進展にどのような影響をもつのでしょうか。


【いいんじゃない、どうでも…】



性同一性障害の当事者である議員のカミングアウトは前例がありましたが、同性愛者の現職議員のカミングアウトは日本では初めてです。まずは、その決断に敬意を表すとともに、今後の尾辻議員の活動に注目していきたいと思います。

さて、尾辻議員のカミングアウトに対する反応の中で一番多いのが、「いいんじゃない」というものだという話があります。これには、あえて言葉にしない「どうでも」という語がついているように思うのですが、それは、同性愛/同性愛者の存在やそれに関わる問題が、ワン・テーマ、ワン・フレーズで人々の気分を揺さぶるほどの問題にはなっていないということの表れでもあるのでしょう。だから、同性愛者は、もっと問題を明らかにしていくためにがんばりましょうというのが、今回のウノ目の主眼ではありません。

【想像力をはたらかせよう】


では、何が問題かというと、想像力をはたらかせましょう、ということを言いたいのです。大雑把な言い方をする、当事者問題というのは、その人たちだけの問題であり、一般の人には関係がない問題のように捉えられがちです。それに対して、「そんなことはありません。皆の問題です。」と言ってみたところで、興味を持っていない人たちにはほとんど効果はありません。当事者意識がないので、想像力が働かないからです。この問題は、同性愛者自身にも関わってきます。同性婚やエイズ問題についても、自分には関係がないから、という立場をとれば、「いいんじゃない、どうでも。」という反応にすぐなってしまいます。カミングアウトが、新しい人間関係の作り直しという(本来の)効果をなかなか発揮しない(秘密の暴露のように誤解される)のも、想像力の欠如ないしは想像力のはたらき方の齟齬によるところも大きいのではないでしょうか。

そのような状態が続くと、当事者意識のある側は、疲れてしまい、投げやりになったり、相手を非難して溜飲を下げるというような事態も生じやすくなります。そうしたことになれば、自体は非当事者の思う壺ということになってしまいます。それを避けるためには、まず、自分は一人ではないという想像力をはたらかせること、そして、同性愛者には希望と未来があるという想像力をはたらかせることから始めましょう。尾辻議員のカミングアウトはそんな想像力のきっかけになりえるものだと思います。

疲れてはいけない、同性愛者たち。

(やなぎはし)



★編集委員コメント★

「カミングアウト」という言葉に対しての想像力が働いていない事例がこんなにある。こんなのと同等に語られては尾辻さんに失礼でもあるし、カミングアウトという行為の価値も今や暴落状態である。(たけうち)


co

co4


co4

coo1











Last updated  2005.11.17 03:27:42
コメント(0) | コメントを書く
2005.07.01
■保守派と同性愛。対立しているようで、どこかでつながりがある? 石原慎太郎、安倍信三、ブッシュ、この改革派を装った復古派たちは同性愛者の敵?それとも敵の敵で味方?

泣いて馬謖を斬る

 ■東京都の百条委員会で、偽証の罪を問われて、浜渦副知事が辞めることになったけど(石原知事に言わせると「泣いて馬謖を斬るなんてもんじゃない」くらいホモソーシャルな関係らしい)、この人、東京都が人権指針を作ろうとしたときに、三島(由紀夫)もそうだったとか何とか言って、最後には、人権指針に同性愛のことを加えるのにGOサインを出したらしいんだよね。ボスの石原さんも、星条旗を体に巻いて忠誠心を訴える同性愛者についてちょっと評価していたみたいだし、憂国の志士ならL/GもOKってことなのかな?でも、使い捨てにされないように気をつけなくちゃね。どうせ、馬謖ほどには重用もされないだろうし。
 ■人権っていえば、国の人権擁護法案は、外国人委員排斥を訴える保守派が新たに反対を表明して審議が進まないみたい。この人たちも表現の自由に対する制約を反対理由にしているらしいけど、性的指向による差別の禁止については何も言ってないみたいだから、L/Gの人権擁護は進めるべきってこと?まあ、L/Gのことが話題にならないのは、それだけ同性愛者の政治的発言力が弱いことの裏返しでもあるんだろうけどさ。だったら成立・不成立に関わりなくL/Gにとって必要なことを粛々と進めていった方がいいかもね。差別表現に反対するのは、それも表現の自由の一つだし、差別を助長する権力者を告発するメディアを規制しようって法案ではないしね。

EU憲法とブッシュ政権と同性愛


 ■同性愛が話題にならないという点では、フランスやオランダでのEU憲法否決の国民投票でも、大きな争点にはならなかったみたい。ILGAヨーロッパは、EU憲法が目指す平等・反差別という基本的な原則に目を向けることをL/Gに訴える声明を出したみたいだけど、ヨーロッパのL/Gは、平等の実現を第一に考える層とその段階から経済問題を主要な問題とする層に分かれてきているのかな?
 ■アメリカでは、経済的優遇政策の恩恵を受けられない人たちをブッシュ共和党を支持させるために、反同性愛のような「正しいアメリカ」観を上手く利用しているみたいだけど、ヨーロッパの事情はもっと複雑そう。もっとも、ブッシュ大統領自身は、大統領になる前はそれほどホモフォビックではなかったという話もあるし、その変わり身の裏には、もっと大きな共和党ゲイ・ゲート疑惑があるとかなんとか(興味のある人は鹿砦社の「紙の爆弾」という雑誌を読んでみてね)。
 ■同性愛のような「マイナーな」話題は、「メジャーな」動きの中では使われたり使われなかったり、それをなんとか「メジャーな」問題に置き換えて、同性愛者の人権保障を進めていくのは、さて、当事者の腕の見せ所?いずれにせよ、言わなきゃ始まらない、動かなきゃ変わらない、がんばれ同性愛者たち。

【ウの目】






Last updated  2005.08.01 19:24:43
コメント(0) | コメントを書く

全4件 (4件中 1-4件目)

1


© Rakuten Group, Inc.