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意外な戦史を語る~カモメとウツボのメクルメク戦史対談

戦争の真実に迫る、カモメとウツボの、メクルメク戦史対談! 戦史の意外と驚きの連続に、首をかしげて、カモメとウツボは迷路をさまようばかり。もう飲むしかないよ、いいだろう? オーシャン堂店主・青井渚さん!
2018.12.14
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カテゴリ:海軍撃墜王列伝

(ウツボ)昭和十八年十二月、ラバウルに、「三号爆弾」と呼ばれる新型空対空爆弾が送られてきた。

(カモメ)三号爆弾は、撃墜が難しい防弾装備の強固な敵大型爆撃機を攻撃するためのもので、<零戦・三菱零式艦上戦闘機>の左右主翼下面に各一発懸吊しました。重さは三〇キロでした。

(ウツボ)攻撃方法は、敵爆撃機編隊の上空に投下する。その後、時限信管が作動して敵編隊の上空五〇メートル付近で爆発するようになっている。

(カモメ)爆発すると、爆弾に内包した多数の弾子(一四四個)が四方に飛び散る。これにより、一度に多数の敵機に損傷を与えることができるのですね。

(ウツボ)そうだね。有効範囲は、直径二〇〇メートル、上下方向五〇~七〇メートルと計算されていたが、投下のタイミングが難しいので技術を要した。

(カモメ)十二月九日、岩本飛行兵曹長の率いる小隊が、初めて、この三号爆弾の実戦テストを実施しました。

(ウツボ)<ボーイングB-29「スーパーフォートレス」(超空の要塞)四発大型爆撃機>編隊がトラック島に来襲したのだ。

(カモメ)岩本飛行兵曹長らは迎撃に上がり、この<ボーイングB-29「スーパーフォートレス」(超空の要塞)四発大型爆撃機>編隊の上空から、三号爆弾を投下しました。「長年の経験によるカンで投下した」と岩本飛行兵曹長は、後に述べています。

(ウツボ)だが、トラック島の第二五三航空隊の電信員・加藤茂(かとう・しげる)二等兵曹(第六九期高等科電信術練習生航空無線班卒・ラバウルの第二〇四航空隊・トラック島の第二五三航空隊)は次のように述べている。

(カモメ)読んでみます。「丁度敵機が真上を過ぎた時、電信員がかぶっているレシーバーから、なにやら訳のわからない英語の叫び声が、防空壕の電信室いっぱいに響き渡った。あまりの近距離と、敵機の電信機の出力が大きいせいであろう」。

(ウツボ)「と、その時、叫び声が泣き声のように変わる。明らかに絶望的な叫び声がつんざいた。これこそ恐らくは、我が零戦隊の岩本飛曹長らが投じた三号爆弾が敵編隊に命中したものであろう」。

(カモメ)「壕から出て敵機を見ると、数条の白煙を吐いてB24がまさに夏島のかげに消えて行くところであった」。

(ウツボ)岩本徹三飛行兵曹長は、ラバウルでの激戦を生き残り、トラック諸島での基地配属後、昭和十九年六月本土に帰還した。

(カモメ)その後、昭和十九年十月の台湾沖航空戦、フィリピン沖海戦に参加。十一月少尉に進級しました。

(ウツボ)激戦地を転戦しながらも、岩本少尉は、天才的な操縦と、独特の優れた空戦技術で、死線をくぐり抜けた。

(カモメ)「五倍や十倍の敵など怖くない。怖いのはエンジントラブルだけ」と岩本少尉はよく言っていました。

(ウツボ)そうだね。確かに、岩本少尉は、敵機がいくら束になってかかっても、墜とせる相手ではなかった。総撃墜数は二〇二機。

【杉田庄一(すぎた・しょういち)少尉■戦死・120機】

(カモメ)杉田庄一は大正十三年七月一日生まれ。新潟県上越市出身。大農家の次男。厳しい家に育ちました。昭和十五年農学校を中退し、舞鶴海兵団入団。

(ウツボ)昭和十六年二月丙種予科練三期生採用。第一七機飛行練習生、戦闘機専修練習生。昭和十七年四月第六航空隊(木更津)配属。十月第六航空隊はラバウルの前線基地ブインに進出。十一月第六航空隊は第二〇四海軍航空隊に改称。

(カモメ)昭和十七年十二月一日、杉田飛行兵長は<零戦・三菱零式艦上戦闘機>で<ボーイングB-17「フライングフォートレス」四発重戦略爆撃機>を共同で初撃墜しました。

(ウツボ)昭和十八年四月十八日前線視察のため、連合艦隊司令長官・山本五十六大将の一行が搭乗する<三菱・GM・一式陸上攻撃機・双発>二機の護衛戦闘機六機のうちの一機に杉田飛行兵長が選ばれたが、山本大将機は撃墜され、山本大将は戦死した。

(カモメ)その後、ガダルカナル島攻撃、ツラギ、ルンガ泊地攻撃、ルッセル島攻撃に出撃。七月以降も、杉田二等飛行兵曹は、レンドバ攻撃、八月レンドバ攻撃、べララベラ攻撃、ブイン迎撃戦などに出撃し戦果を上げました。

(ウツボ)昭和十八年八月二十六日、杉田二等飛行兵曹は被弾して落下傘降下したが大火傷を負い内地送還。横須賀や舞鶴の海軍病院で数か月の治療とリハビリの後、大村航空隊飛行教員。

(カモメ)昭和十九年三月、杉田一等飛行兵曹は、第二六三航空隊配属、マリアナ、ペリリュー島を転戦。七月ダバオに後退、第二〇一航空隊編入。その後本土に帰還。

 

 

 

 

 

 







Last updated  2018.12.14 06:36:34
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