『ライオンのおやつ』から学んだこと余多
図書館で借りて読んだ『ライオンのおやつ』良かったです深くて哀しくてジーンと全身に染み渡った気がします。書評で見て関心を持ち予約して約1カ月くらいでしょうか。 若くして癌で余命宣告された主人公、雫。もう痛みや苦しみに耐えるのはやめようと決意。瀬戸内にあるホスピス「ライオン」で残された日々を穏やかに好きなままに笑って過ごしたいと転院。オーナーの自称マドンナは、利用者にいつも笑顔で穏やかに語りかけ付き添います。施設の犬・六花に見守られながら雫は旅立ちまでの日々を自分らしく精いっぱい笑顔で過ごしていきます。『ライオン』では、朝昼晩の食事もとても美味しく利用者の食欲をそそるような献立になっていますが、一番の売りは「おやつ」です。午後三時のおやつには、旅立ちの近い利用者へ彼女や彼が一番食べたいスイーツをその時の味にできるだけ近づけて作ってくれます。そのスイーツへの思い入れのメッセージをマドンナが朗読する中、静かに利用者は旅立ちます。そして他の利用者はそのメッセージを聞きながら旅立った仲間を思い味わいます。雫の順番もついに回ってきます。痛みが酷くなって昼夜を問わずモルヒネを使うようになっていた雫が夢か現かおぼろげな中でマドンナから自分がリクエストしたスイーツを一口含ませてもらい静かに微笑んでそのまま旅立っていきます。 読むほどに胸が締め付けられて息苦しくなり、泣きそうになりながら読破しました。生きてるってことは本当に素晴らしいことでまず感謝したいと素直に思いました。雫がホスピスでまだ元気に動けた時にも、自分が当たり前に思っていた日々の営みのありがたさを痛感する場面がありました。いつか動けなくなる時が来ることを覚悟して、それまでは生きていること、動けることに感謝しようと思ったことを、本当にそうだと思いましたね。自分がこうやってボーっと生きていることをもっと見つめなおしてこれからの日々を大切に生きていきたいと思いました。 命の灯燃やし続ける愛と夢 幸せと気づかぬままに無駄に生き see you again