2008/03/15(土)10:24
命短し、旅せよ乙女
yom yomに載っていた、森見登美彦の『或る失恋の記録』がとても面白くて、いっぺんにファンになってしまった。
続けて、新潮文庫の『太陽の塔』も購入。
この虚勢を張りながらも、初々しい愛すべき奇妙な京大正たちの虜になってしまった。
京都に行けば、こんな学生が本当にいる気がする。
いるわけないのだ。
この作品をファンタジーノベルとして、ファンタジーノベル大賞に応募する作者の感覚からして好きだな。
実は、以前『四畳半神話体系』を挫折している。
アノ時は、全然面白いと思わなくて、早々に諦めた。
万物は流転する。ナムナム。
さて、ワタクシは今、旅をしている。
最近、独り旅の楽しさに目覚めてしまったのだ。
そこで旅のお供にと、白羽の矢を立てたのが
森見登美彦『夜は短しあるけよ乙女』(角川書店)
ありていに言って、私は「ダ・ヴィンチ」という雑誌と角川書店が嫌いである。
なので、この本も人気がでるほどに「つまらいにちがいない」と偏見をもっていた。
(近頃のベストセラーとやらとはウマがあわないのだ)
でも、読んでみるとなかなか面白いじゃないですか。
私の好みより少し、ウソ臭すぎて、読みごたえがなさすぎのキライはある。
でもテンポがよく、皆が優しくいい人だ。
読んでいてニコニコしたくなる気持ちのいい作品だ。
人物相関もよくできている。
なかなか気に入った。
(『太陽の塔』の小難しい感じの方が好きだけどね)
ただ問題が。
目的地まで(高速バスど移動中)あと2時間もあるのに読み終わってしまったことだ。
がーん、誤算だったーっ!