利き腕を矯正すると
年末年始とお盆の前後が一番忙しい私の業界。今日は、お正月休み以来、やっとの休日です。大掃除も中途半端だったので、今日は、部屋の掃除。そしたら出てきました。20年前の幼稚園の卒業アルバム。みんな、表紙は手書きで絵と表題を書いているんですが・・・。私の表題の字、「おもいで」の「で」が鏡文字になっていて左右が反対になってしまっています。この頃だと思いますが、左利きだったのを右利きに直したんです。正確には、両利きを右利きにしたのかもしれませんが。幼い、脳が急速に発達する時に利き腕がしっかり定まっていないとどういうことが起きるか。左右の感覚があいまいになってしまうんです。お箸を持つ手が右と教えられても、分からないですし。私は、小学校に上がるまでに、左右の感覚をきっちりと身に付けることができませんでした。だから、鏡文字などは頻発して、いっこうに、ひらがなさえも正しく書けませんでした。小学校にあがってから、国語だけでなく算数のテストでも。色々な動物が並んでいて、トラさんは右から何番目ですか?というような問題も全部間違えてしまい、先生にこっぴどく怒られたことを覚えています。右から何番目というのは、こっちから見て、右と言っているのか、こちらを向いている動物側から見て、右から何番目と言っているのか。右とか左の感覚が当たり前には身に付いていない私には、すんなりとは答えられず、常に余計なことまでも考えて答えて、結局は×をもらっていました。現在の多角的に考えるゆとり教育ではもしかしたら○にしてくれるかもしれませんが。とにかく、右・左には、ずっと苦労しました。そして、三つ子の魂百までとはよく言ったもので、いまだに左右がぱっと出てきません。車の助手席で運転をナビゲートする際も、よく、右と左を間違えてしまいます。自動車免許を取る際の教習所では、このことを痛切に感じました。右とか左とか言われても、ワンテンポ置いて考えないと行動できない。だからかなり危険な運転でした。やはり、生活の基本は幼児期に身に付けないといけないのですね。ところで、今でも左右があやふやな私の脳ですが、左手では箸は使えなくなってしまいました。野球のバットも、小学生の時は左で振ってもそんなに違和感無かったはずですが、今では、うまく振れません。カッターなどの指先を使わない作業くらいでしたら、今でも、右も左も大丈夫ですが。と、いうことで、私は、脳だけが、左右あやふやなまま取り残され、体は右利きになりました。学問的にどうなのかは、私は知りませんし、時期が悪かったのかもしれませんが、利き腕を、矯正するのは、本人の人生にとっては、ちょっと大変なことなんです。今からでも少しは改善するかもしれませんので、しっかり、右・左を覚えていきたいと思います。