嶋二さん×2冊
嶋二さん「隣の食卓」「隣の食卓」佐藤の隣の部屋に越してきた久我山欣朗。久我山にすがって男が泣いているのを佐藤は目撃します。佐藤の両親は4年前に亡くなり、妹・藍と弟・潤と3人でつつましく暮らしてきました。佐藤は主婦のような生活をしています。就業後の飲み会も付き合わず・・・。そんな時、藍が、痴漢に遭ったと連絡が・・・。助けたのは隣の久我山でした。それから、お隣さんと仲良くなっていき・・・。毎日一緒に食事をするようになり・・・。楽しかったです。久我山、良い人でした。そして、優秀でした。(^^*)「世界で一番幸せな言葉」他に佐藤の同僚の緒方と佐藤と同じマンションに住む高校の同級生の名波の話。偶然再会した二人。それからちょくちょく会います。名波は、女装が趣味です。顔がタイプだった男性・相田に声をかけ付き合うことに。3回目でポロポーズされて・・・。女装をしているときに緒方が佐藤を送ってきました。気づかれてしまう名波。名波は、高校の頃、緒方が好きでした。そして・・・。お互いの気持ちに気づいた二人です。遠回りして・・・長かったですね。(^^)「二人だけの国」佐藤の妹・藍と高校の同級生の下の階に住む下雅意(しもがい)と栗生(くりゅう)の話。ゲイだとつまはじきにされている下雅意。小学生の頃からいじめられていました。栗生もその一人でした。今更いじめるつもりはありませんが、自分を忘れたような態度で無視する下雅意を許せなくて・・・。この話はちょっと途中は辛いですね。高校生は、なぜ、こういう形でしか気持ちを表現できないのかなと思います。未熟さ純粋さと、傲慢さと・・・。後半、逆転します。下雅意は・・・。素直になれた二人に、ほっとしました。3作品は、同じ時間軸ですね。同時に進行しているお話で面白かったです。そのことがしっかりとそしてさりげなく作品の中に描き込まれていました。その後の描き下ろしもあります。嶋二さん「僕とその続きを」「僕とその続きを」新歓コンパで酔っ払い、新宿2丁目で寝込んでいたところを拾われた椎名。気がつけばホテルで、大学の朝日奈先生に・・・。ケイタイを落とした椎名。先生が拾っていてくれて会いに行きます。教え子だと知った朝日奈ですが・・・。椎名は、朝日奈を好きになり、アプローチをかけますが、相手にしてくれません。しかし・・・。「押せないチャイム」前後編他に8年ぶりに箕輪を訪ねてきた大学の同級生の懸(かける)。しばらく泊めてほしいといいます。掃除、洗濯、料理・・・家事全般を懸は引き受けて・・・。「恋一夜」全2話神谷(かみや)は、出張でやってきた町で雪で電車が運休して帰れなくなりました。同じように困っていた男・五十嵐と一緒に泊ることに・・・。馴れ馴れしい男と思いましたが、一緒に風呂で温まり、一緒に飲んで・・・。神谷はゲイでした。そして・・・。それぞれに面白かったです。大学生の朝日奈が軽くいなされていますので、がんばれ!と応援したくなります。(^^*)他のCPは、大人なのでそれなりに幸せになっていくでしょう。描き下ろしがありまして、それぞれのCPが偶然・・・。(^^*)