心音
昨夜、娘の肺の音は小さかった。その音を聞きながら寝入りばな、出産前の検診の時の胎児の心音に聞こえてきた。あんなに早くは無いけれど、うとうとしながらそっくりに聞こえた。そういえば・・・7ヶ月の終りくらいだったか、私の一人前の人が大きなお腹でのけぞって苦しそうに診察室へ入っていった。何故か時間が掛り、私は隣の診察台に入れられ先に寝かされていた。普段は一人一人見る。が疑問も持たずに早くエコーと心音が聞きたくて楽しみに待っていた。隣ではカーテン越しにずっと心音を取り続けている。心拍が随分ゆっくりだ。あぁ、あの位大きくなると心拍もゆっくりになるんだな~なんて思っていたら騒がしくなり、あかちゃんの心拍が遅すぎる。しかもとぎれとぎれ・・・まだ5ヶ月なのに(?!!!!)どうのこうの・・・と、入院するとかしないとか。ぞぞっとした。のん気な事考えていた私。それにしても・・・彼女の妊婦らしいのけぞった歩き方はまるで臨月のようだった。ゆったりしたワンピースだったせいかお腹もとても大きく見えた。勿論個人差はあるんだろうけど、私はまだそんなに目立たずまだ妊婦に見られなかった。やっぱり小柄で華奢な人は、早くからお腹が目立つんだろうな~私は背もある。その殆どが胴。スペースたっぷりまだまだ余っていた頃だ。ぞぞっとしつつも、自分の番になるとすぐ忘れてエコーで子供を見てにやけていたのである。突然そんな場面を思い出した。