例年より暖かいと思うのだが、それでも週末になると寒波が襲うようになった。合間をみて大方の大掃除を済ませたので気が楽だったが、21日の夜半の大風で、蜂の巣箱に立てかけてあったスダレが飛ばされて、その煽りを喰って巣箱が倒れてしまった。
この巣箱は、今シーズン一番遅く分蜂した1群だったこともあり、また我が家の狭い庭に8箱もおいてあるので今シーズンの採蜜は諦めて、来春、山にでも持って行こうと思っていた1群だった。置き場所に困って、庭に繋がる畑の手前にスダレで日陰をつくってなんとか夏場をしのいだのでホッとしていた矢先だった。倒壊防止に鉄パイプを打ち込み番線で箱を撒いていたのだが、大風が来るというので、飛ばされそうなスダレの補強をしたばかりに、スダレ共々倒れたのだった。今時の倒壊で、巣落ちでもしていればもはや越年は無理かもしれないと懸念された。
倒壊したのが恐らく夜半、発見が瑠璃の散歩の前だったが、日の出前で暗く出社だったのでとりあえず箱を起こして出社。夕方帰宅して巣門を見てみると、蜜が垂れて蜂が出ている。その夜も冷える予想だったが、夜分なので翌23日の朝とりあえず底板に落ちている巣房を取り除き、蜜でねたねたする底板を水で洗った。23日も出勤だったので、夕方帰宅して早々、取り除いておいた巣房を確認すると蜜層もかなりある。しかし、この気温では垂れ蜜というわけにはいかない。かといって搾ることも出来ないので、一計を案じ、密封してコタツの中に入れた。夏場のようにはいかないが、それでも2日がかりで1升、垂れてきた蜜を収穫することが出来た。
巣箱は妙に軽くなったので確認してはいないが巣房もおそらく何枚もあるまい。また底板を洗って入り易くしたつもりだが、数日の間、蜂は箱の外に何カ所か塊をつくっていた。この時期は凶暴になるので、あえて箱に戻す努力もしなかったので、この群の越冬は難しいだろうが、しかたがない。スダレごと飛ばされるとは、誤算だった。無念!