小田嶋家へ ようこそ(管理人日記)

2009/10/10(土)18:15

理想に1票は切迫の証/ノーベル平和賞

 10月10日は昭和39年、東京オリンピックの開会式が行われた晴れの特異日で、その形状から眼(10 10)の記念日だとかマグロの日だとか、いろいろな記念日になっているらしい。かくいう我が家でも結婚記念日ということに申し合わせている。確かこれより早く入籍を済ませたが、1年目の結婚記念日を忘れかけていたので、その後もきっと忘れて後々恨みの種になることを慮って、この日を結婚記念日にしようと「申し合わせた」のである。その頃は体育の日で旗日だったし、何よりもいろいろな行事があるので比較的忘れにくいので、この申し合わせは正解だったと思っている。  ところが未明、そんなささやかな記念日を一層際立たせる出来事が起こった。オバマ合衆国大統領のノーベル平和賞受賞決定のニュースだ。「核兵器のない平和な世界を目指す」と宣言したものの、オバマ自身が言うように、まだこれといった実績があるわけではない。むしろイラクやアフガンにしろ、国内の社会保険の問題にしろ、あるいはCo2削減にしてもデッドロックに乗り上げていて就任当初の勢いが衰えかけていたときだっただけに、本人が一番驚いたようだ。  オバマは、いわば地球という贅沢病の糖尿病の悪化した極度の肥満体がもうこれ以上放っておくと死に至ると悟った頭脳だ。ダイエットしなければ死に至る。しかし多くのダイエットがそうであるように、頭ではわかっていても身体が食物を欲してダイエットは失敗に終わるケースが多いが、まれに成功例もある。核兵器にしても地球温暖化問題、あるいは南北格差にしても頭ではわかっている問題だ。しかし問題の解決は先行き不透明だ。  ノーベル賞選考委員は地球の未来に方向性に賭けたように思う。  多くの表彰が与える側の自己満足に過ぎないので小生は表彰というものは好かない。しかし、今度の実績はないが「理想に1票」という姿勢は肯定できる。逆に言えば人類はそこまで追い込まれているのだろうと、小生みたいな薄ら馬鹿でもわかるのに、多くの経済人や知識人といわれる人はなぜテレビや雑誌の誌面で笑っていられるのだろう!

続きを読む

総合記事ランキング

もっと見る