小田嶋家へ ようこそ(管理人日記)

2011/04/29(金)14:13

えっ、今頃

日本蜜蜂(282)

 東日本大震災から1月、未だに行き先の見えない福島原発、復興住宅の建設も秋口までかかるというし、瓦礫の中の遺体撤去もなかなか進まないらしい。復興に目鼻がつくのはいつになるのだろうか、高齢者や障害者がいつまでそのストレスに耐えられるか心配である。  金も行動力も無い小市民ができることは、「なるべく普段通りの生活を送って萎縮しないで、消費をせよ」と、震災報道に飽きたマスコミは経済復興に論調を移してきたが、それが「消費せよ」だったのには、今更ながらに、変わり果てた日本を見る思いがした。言っていることは確かに理があるようにもみえるが、果たしてそうだろうか。そこには、かつて、アメリカを、「消費が美徳」「消費大国」と半分憧れながら半分哀れんで言っていた頃の日本の姿はもうない。いつの間にか日本も消費が美徳の国になっていたのだ! この分で行けば「倹約」「慎ましやか」「我慢」などというかつての日本人の持っていた生き方や思想/言葉も死滅する日も遠くないのかもしれない。  天皇誕生日改め昭和の日の休日は、そんな妄想まがいの違和感から始まった。  なんだか考えるのが嫌になって、キンリョウヘンとデボネアの鉢植えをぼーっと眺めていると、ある異変に気づいた。これらの和蘭は花をつけるものの、いつも時期はずれなのだが、ここ数年は株分けして新しい鉢に植え替えたせいか、花芽もつけなかった。どうせ今年も花を咲かせないだろうと、まぁ株が大きくなるのを待つしかないか、と諦めて、液肥などを差しっぱなしにしていた。それが、まぁ、遅れは相変わらずだが、どうやら花芽を付け出したようだ。    どうも我が家の蜂たちは、今年も分蜂を見送る気配だが、もしかして夏分蜂には間に合うかもしれない、と淡い期待を抱かせる出来事であった。

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