集団カンニング―日本語教師日記
今週はショッキングなことがあった。一番出来ないクラスで集団カンニング事件があったのだ。今週は日本語能力試験(JLPT)の模擬試験が予定されていて、そのクラスでは水曜日にN4の問題をやった。ところが聴解で満点が続出した。文法・読解でも、ほぼ満点の学生が何名かいた。試験官をした先生によると、そういった学生は問題用紙を開きもしないで、解答用紙にマークしていたとのこと。普通、JLPTの模擬試験は市販の問題集をコピーして学生にやらせるのだが、ネット上からその問題の解答をスマホでダウンロードして、それをただ解答用紙に書き写していたらしい。翌日、別の問題で再試験をやったが、また数名の学生が同じ方法でカンニングをした。このときスマホを取り上げることができて、画面を見たら問題の解答が映っていた。ショックだった。この仕事をしていると、時々信じられないようなことに遭遇する。それが刺激的で、面白いと言えば面白いのだが…。