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カテゴリ:読書
『世界秩序が変わるとき 新自由主義からのゲームチェンジ』(齋藤ジン著 文春新書)を読み終えた。 近現代を4つの時代区分に分けていて、分かりやすい。 1.自由放任主義(レッセフェール)の時代 20世紀初頭まで、弱肉強食、「小さな政府」 1930年代の大恐慌で幕を降ろす。 2.「大きな政府」の時代 (1) 共産主義(スターリン)型の「大きな政府」 (2) ニューディール政策に代表されるフランクリン・D・ルーズベルト(FDR)型の「大きな政府」 (3) 日本の軍国主義を含んだ広義のファシスト型の「大きな政府」 (1)~(3)のうち(2)のFDR型が勝利するが、1970年代にもなると、経済的な非効率性が表面化する。 (1)と(2)の対立は東西冷戦という形で、1991年のソ連崩壊まで続く。 日本は、この時代に戦後の復興、高度経済成長という形で恩恵を受ける。 3.「新自由主義」の時代 「英国病」(高失業率や国際競争力の低迷)に対するサッチャリズム アメリカのスタグフレーションや双子の赤字(経常赤字と財政赤字)に対するレーガノミクス 財政政策より金融政策を重視 日本の橋本政権の「金融ビッグバン」と呼ばれた金融市場の規制緩和 WTOの設立、欧州でのEUの創立 デジタリストとグローバリストの台頭 この時代、最も恩恵を受けたのはWTOへの加盟も認められた中国 「カジノのオーナー」アメリカから勝てない席に座らされたのが日本 4.新しい世界観 「新自由主義」の恩恵に与れなかった多くのアメリカ人がトランプを支持した。 イギリスにおけるブレグジット(EU離脱)、欧州における極右や自国中心主義の台頭、 米中対立などの背景にあるのは「新自由主義への反乱」の現れ。 アメリカが覇権国家としてあり続けるために、アメリカは中国を抑え込む方向に向かう。 日本が冷戦時代に、下駄をはかせてもらって高度成長できたように、新しい世界秩序の下では日本の存在感が高まる。 世界秩序が変わるとき 新自由主義からのゲームチェンジ (文春新書) [ 齋藤 ジン ] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
December 25, 2025 12:44:56 PM
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