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仙台・宮城・東北を考える おだずまジャーナル

2005年11月18日
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カテゴリ:東北
岩手県の平成の大合併。県南内陸部に、とりあえず人口レベルでみれば、
 新花巻市(来年1月1日合併、人口11万人)
 北上市(9万人。既に平成3年合併施行)
 奥州市(来年2月20日合併、人口13万人)
 新一関市(13万人。今年10月合併施行)
と従来から肩を並べていた4都市が、それぞれパワーアップしての再登場です。

 ところで、北上市は今ではすっかりこの名で定着しましたが、私は合併市町村のネーミングとして成功した典型例だと思っています。ここで合併とは、平成ではなく、昭和の大合併です。昭和29(1954)年、黒沢尻町と飯豊・二子・更木・福岡・鬼柳・相去の6村が合併して北上市と命名されました。
 この命名ですが、具体的に北上町や北上郡などというものはなかったので、東北の大河名(下記参照)や山地(北上山地)の名でもある「北上」を採用したのだと思われます。おそらく議論もあったのでしょうが、郡名をベースにするなら和賀市もしくは東和賀市が自然でしょうし、核となる町名を採用するなら、黒沢尻市。(この辺市史などで確認したものではありません。)

 この「北上市」という命名、50年たった今になって考えれば、大いに成功したと思います。東北以外の人にとっては、北上川や北上山地は、逆に北上という「当地の中心地の町の名に由来する」というぐらいに思われているのではないでしょうか。合併の命名パターンで、このようなパターンを「大局的命名パターン」と名付けるとすれば、大局的命名パターンの堂々たる成功例と思います。言い換えれば、最初は気恥ずかしく?母屋を名乗ったのが、いまや母屋を乗っ取ったようなもの(良い例えでない?)。
 確かに黒沢尻は北上川海運の中継港でもあり、歴史的にも「北上」を名乗る資格が一応あると言えますが、それだけではここまで定着しないでしょう。

 これだけ定着したのは、その後の市勢の発展有ってこそだと思います。秋田県との交流(古くは平賀街道)の拠点、東北新幹線開業時の駅(在来線同位置)設置、東北自動車道開業と相次ぐ工業団地の開発分譲などによって、今では、工業出荷額はダントツで県都盛岡市をも超えている。商業販売額はさすがに盛岡市、流通団地のある矢巾町には劣りますが、県南4兄弟では、新奥州市に次いでいます。
 人口の伸びを見ても、花巻、水沢、一関が微減傾向にあるのに対して、ひとり北上市だけが着実に伸びています。いまや、北上市と言えば、活気のある都市というイメージです。従来、岩手県の都市(旧町)の伝統や格という面では、水沢と花巻がやや上だったという感覚ですが、逆転の形勢です。

 わが宮城県内でも、このパターンの命名は、昭和の大合併の時を中心に多くみられました。例えば、
 ○北上村(町)(2村合併で旧村名は採用できなかったと思われる。)
 ○名取町(市)(増田と閖上の拮抗が背景にあると思われる。)
 ○宮城村(町)(宮城郡全体からすれば辺境的な一部)
 ○桃生村(町)(明治22年の6村合併からこの名称だが、桃生郡の中心とまでは見なされなかったと思う。)
 ほとんど合併で消えましたね。名取市は、できれば岩沼市と合併して堂々と新名取市になって欲しいです。名前はこだわりませんが(「南仙台市」はやめてネ)。

 ところで、なんでこんなことを考えているかと言いますと、大局的命名パターンの王道を進んでしまった「奥州市」が定着するかどうか、岩手県に生まれ育った者として個人的にとても不安だから、なのです。

■北上川の名前の由来 (北上川学習交流館「あいぽーと」HP。そのまま引用しました。)
 この地方は日本書記にでてくる『武内宿禰(たけしうちのすくね)、東国(あづまのくに)より環(かえ)りまいてきて奏して言(もう)さく、「東の夷(ひな)の中に日高見国あり…」』(景行天皇27年2月条)の日高見国ではないか、といわれています。日高見国がどこにあるかは、はっきりとしていませんが、朝廷の権力のとどかない辺境の地をさしたものと考えられています。
 その日高見国を流れる川「日高見国の母なる川」の意味が、日高見川(ヒタカミ川)→キタカミ川、やがて北上川とあて字をするようになったといわれています。

(ODAZUMA Journal編集長注:北上川海運の一大交易都市・石巻にこの名の酒がありますね。)






Last updated  2005年11月18日 23時54分28秒
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