カテゴリ:宮城
七ヶ浜町立の小学校で、仙台に住み始めた頃から校名は知っていた。たぶん、菖蒲田海岸に自転車で出かけたことがあって、その時地図を広げて目に入ったのではないかと思う。
地名なのか論語から取ったのか不思議な名前だが、読みはマタラクだと勝手に決めつけていた。しかし、音読みで統一するのが確かに当然で、エキラクと知ったのは10年ほど前のことだ。 役場のそばにあり、学区(町サイト)としては、吉田浜、代ヶ崎浜、東宮浜の各全域と、花淵浜の大部分、それに汐見台も一部が含まれている。恐らくは、この高台にある小学校が4つの浜(村)を学区とすることからして、いずれかの浜の名前を冠するよりも、地名に関わらない校名を決めたのではないだろうか。七ヶ浜小学校の名でも良かったようにも思われるが、七ヶ浜村の役場は菖蒲田浜にあり、現在地に移ったのは町制施行の昭和34年だ。 もちろん命名者の教育にこめた思いもあったとは思うが、いずれにしてもユニークな命名だと思う。鶴岡市内には朝暘第一小学校はじめ、明治初年に三島県令が設立した朝暘学校の名が息づいている。当時東北随一の大規模な校舎の3階から朝日岳が臨めたため、朝日が昇るように勉学が向上することを期して三島が命名したという。私も、致道館内で模型を見たが、藩校教育時代から人づくりに力を注ぐ庄内の人たちの意気を感じたものだ。 (鶴岡を訪れて考える(05年11月5日)) さて、宮城県内には、このように地域に由来しない校名を持つ学校が亦楽小学校以外にあるのだろうか。もちろん、私立学校では創始者の名を冠する者があるし、最近では公立高校でも、なにやら抽象的なイメージ語句を付けたがるのだが、こうした事例は除く。 思いつくのは多賀城市で、新設小中学校には敢えて地名を採用しない方針なのだ、とかなり以前だが聞かされたことがある。そういえば、東豊中学校は合成名のようだし、小学校では、天真小学校が何か命名のいわれがありそうだ。 それと、大郷町の明星中学校。何か私立学校のような、最初は不思議な名前だと思っていた。最近、大松沢中学校の廃止により、新たに大郷中学校と改称したが、なぜこのような命名だったのか、私はわからない。読みも、メイセイなのかミョウジョウなのか、わからない。 天真と明星。そのうち調べます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010.06.20 18:23:31
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