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お で ん 家  へ よ う こ そ !!

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子育てハッピーアドバイス part 5




この記事は『子育てハッピーアドバイス ~自己肯定感をはぐくむ子育てを考える~』の連作となっております。
出来れば、
子育てハッピーアドバイス ~自己肯定感をはぐくむ子育てを考える~ part 1
子育てハッピーアドバイス ~自己肯定感をはぐくむ子育てを考える~ part 2
子育てハッピーアドバイス ~自己肯定感をはぐくむ子育てを考える~ part 3
子育てハッピーアドバイス ~自己肯定感をはぐくむ子育てを考える~ part 4
と合わせてお読みください。





7.子どもの心は、どのように成長するか
  1)依存と自立の繰り返し
   (あくまでの子どものペースで)
   ・甘えた人が自立する。
  2)してはいけないこと
    過干渉(抑圧)と放任
  3)手のひらの中の卵




子どもの心は、どのように大きくなるのか?

050237l.jpg

(以下の文は、この図を参照しながらお読みください)


一言で言うと、子どもの心は
「依存」と「自立」の行ったり来たり
で大きくなります。

「依存」は言い換えると「甘え」
「自立」は言い換えると「反抗」

甘えてる時は素直ですから「従順」
反抗の時は大人に対する「攻撃」や「批判」

では、なぜこの2つを行ったり来たりするのか?というと

まず、赤ちゃんの時、完全に親に依存した状態で生まれて来ます。
その時に子どもの心がもらうものは「安心感」です。
十分に依存して甘えて、安心感をもらいます。

そうすると、しばらくして子どもの心に、別の気持ちが出てきます。
それが「不自由」です。

この依存の世界というのは、安心ではあるけれど、いろいろと縛られて不自由なのです。
十分に依存して甘えて、安心感をもらった子どもは、しばらくすると、この世界が不自由だと感じるようになります。
そして、「自由」になりたいと思うようになります。
それが「意欲」です。
意欲が向う先は自立の世界です。

自立の世界というのは、何でも自分の思い通りになり自由です。
自立した子どもは、しばらく自由を満喫します。

ところが、そのうち子どもの心に、もう1つ別の気持ちが出てきます。
それが「不安」です。

この自立の世界というのは、自由ではあるけれど、同時に不安な世界です。
不安があまりに強くなると「お母さ~ん」と言って、依存の世界に戻って来ます。

そしてまた、依存して甘えて安心すると、「自分で」と言って自立の世界へ向います。
そして、不安になると、また依存する。

こういう風に「依存」と「自立」を行ったり来たりする訳です。


ここで大事な事は、「依存と自立の行ったり来たり」が
あくまでも子どものペースでなくてはなりません。

子どもが「お母さ~ん」と寄って来たら、「ヨシヨシ」と助けてあげる。
「自分でやる」と言ったら、「やってごらん」とやらさせてあげる。

ところが、そうはわかっていても、大人も忙しいですから、実際にはそうなっていません。
子どものペースではなく、大人の都合になっています。

子どもが「お母さ~ん」と寄って来ても、お母さんが忙しいと
「そんなことぐらい、自分でやりなさい。もう1年生でしょ!」
と言ってしまいます。

そうかと思うと
子どもが自分でやろうとしているのに、出かける前で時間がない時には
「ちょっと、お母さんに貸しなさい。まだ1年生でしょ!」
と言ってしまいます。

ついつい大人の都合で突き放したり、構い過ぎたりしてしまうのですが、本来はあくまで子どものペースであるべきなのです。


ここで考えて頂きたいのですが、子どもの「自立」はどこから出てくるのでしょうか?
「自立」の反対は「甘え」ですから、「甘えさせない事が自立させる事だ」と思われがちです。

ですから
「甘えさせてはダメだ」
「いつまでも甘えさせてるから、自立出来ないんだ」
とよく言われます。

ところが、図を見ればわかるように
「自立」の基になるのは「意欲」です。
「意欲」が出てくるのは「安心感」からです。
「安心」出来るのは、依存して甘えたからです。

という事は
「甘えない人が、自立する」のではなくて
「十分に甘えた人が、自立する」のです。

「いや、反対じゃないか?」と言う人は多いのですが
実際に、思春期・青年期になって、自立につまずく人を見てみると
「小さい時に十分に甘える事が出来なかった」
という人が、少なくないのです。

ですから、子どもの心が自立していく上で、子ども時代の甘えというのは、とても大事なものです。
決して、否定すべきものではありません。
それも、2歳3歳までではなくて、少なくとも小学校の間くらいは、十分に甘えさせていいのです。


そうすると、依存させない関わり、自立させない関わりが問題になってきます。

依存させない関わりには
「放任(ほったらかし)」
「ネグレクト(育児放棄)」

自立させない関わりには
「押さえつける(抑圧)」
「否定する」
「過干渉(構い過ぎ)」
があります。

平たく言うと
「ほったらかしと構い過ぎに気をつけましょう」という事です。
どちらかというと、お父さんは「ほったらかし」、お母さんは「構い過ぎ」になっている事が多いです。

ある高校でお父さんとお母さんに対する一言メッセージを募集した事があります。
その中で優勝した作品を紹介します。


「父よ
何か言ってくれ
母よ
何も言わないでくれ」


それから、ある小学生の男の子が作った詩です。

「お嫁さん」

ぼくはやさしいお嫁さんをもらいます
友達とお酒を飲みにいった時
こわいお嫁さんは
「今まで何やってたの?早く風呂に入って寝なさい」
と言うけど
やさしいお嫁さんなら
「早く寝なさい」
だけで済むからです

あと、給料が少なかったら
こわいお嫁さんは
「給料が少ないから、お小遣い減らす」
と言うけど
やさしいお嫁さんなら
「あら?少なかったのね」
だけで済むからです

あと、うるさいお嫁さんと
文句を言うお嫁さんも
欲しくないです
うるさいのと
文句を言う女は
お母さんだけで十分です


まあ、ついつい心配だから言ってしまうのですけど
うまい事書いてるなと思いますね。

この辺のところはちょうど1つの例えですが
子どもの心は「手のひらの中の卵」のみたいなものです。

あんまり締め付け過ぎると、壊れてしまうし
あんまり放し過ぎても、こぼれ落ちて、壊れてしまいます。
だから、あまり締め付け過ぎもせず、放し過ぎもせず、ほどよい力で支え続ける事がいいのです。



(Part 6へ続く)






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