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テーマ:好きなクラシック(2350)
カテゴリ:観劇・演奏会記録や舞台全般について
昨日、世界3大テノール、ホセ・カレーラスのリサイタルに行ってきた。
![]() ・・・あぁ・・・まだ感動の余韻が・・・ やっぱり、世界の一流はすごい。ふくらはぎから、鳥肌が立っていった。 ここ数年ミュージカルばかり観劇していたので、肉声の感覚を忘れていた。 サントリーホールの、2階の後ろから3列目だった。ステージの上の空間がとても空いているので、2階席の方によく声が響いた気がする。 すごい。 出てきた瞬間は、「あー・・・髪の毛真っ白になっちゃったなー」などと思ってしまったのだが、私の中の彼のイメージはいつまでもバーンスタインの「ウエストサイドストーリー」の CDジャケットの彼なのだ。 1曲目の「ガンジス川に陽はのぼり」。 イタリア古典歌曲集に入っており、私も学生時代歌った。前奏が始まり、否が応でも心臓がどきどき・・・「ジャイル ソレ ダル カンジ・・・」 ああ! カレーラスの声だ!! スカルラッティ、トスティなど、なじみの曲が並ぶ。1曲終わるごとに客席から大きな拍手。 これは、心からの拍手だ。甘くつややかな歌声。 忘れていた。人間の声がこんなにもあたたかく、美しく、涙がでるほど素晴らしいことを! 私は休憩時間にロビーに走り、最新のCDと、世界3大テノールのCDを買った。 そして、あっという間に最後の曲。カタリカタリ。伴奏の入りがFisで始まった。 ってことは、「コーレ コ~レングラ~ト タイエピリア~ト・・・(うろ覚え)」の後の 最高音は、Aだ。そして、素晴らしいテノールのAを聴いた・・・。 ものすごい拍手。私も思いっきり拍手をした。そしてアンコール。 なんと、5曲も!! 帰るときにアンコールの曲がロビーに紹介してあったので書いておく。 オンブラマイフ (アディーゼル) VUCCHELLA (トスティ) VIERNP(冬) (アカンポーラ) グラナダ (ララ) 夜の声 (クルティス) ただ、私の記憶では3曲目がグラナダだったと思うのだが・・・ちょっと定かでない。 サントリーホールは、ステージ背面にも客席がある。アンコールの2曲目、伴奏が始まると カレーラスは突然、後ろを向いた。そしてバックシートのお客さまに向かって歌い始めた・・・ なんて心憎い!今まで後ろ姿を見てきた方は、本当に嬉しかっただろう。 ただ後ろ向きでも、彼の声がふわっ・・・と響いてきた。 やっぱり、素晴らしい。 3曲目(2曲目だったかな?)が終わってもまたアンコールにこたえてくれ、出てきた。伴奏者の左手が燕尾服で隠れている・・・そして、彼が出したのは・・・楽譜だ! もう3曲も歌ってくれて、終わりだと思っていた。(2曲目だったかも・・・記憶が^^;) 嬉しい。 そして当然だが、伴奏ピアニストがまた素晴らしかった。世界の一流の伴奏者は、やはり世界の一流である。カレーラスの声にぴったりとよりそいながら、それでいて彼の「音色」というものが感じられ、お互いが音楽を楽しんでいるようだった。 ああ・・・。前に、B席で25,000円は高いと書いた。確かに、世界水準で考えると日本のチケット代は高い。 だけど。 こんなに感動してしまったからには、こう言わざるを得ない。 チケット代、まったくもって高くない!! いや、高いけど、もう少しなんとかしてほしいけど、でも、私は今日世界の一流の音楽を聴くことができた。 本当に良かった。来て良かった。カレーラスに会えて良かった。 私の人生の中でも忘れられない日になりそうである。 来年秋、また来日する。デビュー50周年だそうだ。 絶対に行こう。 心に決めて、帰途についた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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