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カテゴリ:観劇・演奏会記録や舞台全般について
その日は5月4日。帝劇から皇居はとても近い。
「一般参賀も行っちゃおうかな~♬」 と一瞬思ったが、大学院の時の同期と観劇前に再会することになり、そちらは断念した。 ・・・正解、あの行列、テレビで見てびっくりぽん~(^^;) さて、今シーズン初のレミゼ。と言っても、これで最後かもしれない。 レミゼをリピートしないのは我ながら珍しい。 一つには、S席が14,000円に値上がりしたこと。 そして、もちろんミュージカルは好きだが、院時代、素晴らしいアーティスト達に触れ、もっとクラシックの音楽家の演奏会に行きたいと思うようになったからである。 と言っても、仕事復帰して、なかなか行けないけど 今年に入って観劇はたったの3回。今までの私ならあり得ない~~~。(←今まで行き過ぎ。) 今回は、席もA席である。でも、2階席から全体を見渡すのもよい。 ということで・・・久々のレミゼ、楽しんできた キャストはこちら~。 (ここから先はネタバレしてます) バルジャンは安定の福井さん。 少し声がお疲れだった?若干ひっくり返りそうな箇所もあったが、豊かな声。ラスト、司教様が出迎えるところ、バルジャンが後ろ向きになってしまって、また2階席中段だったため表情が見えず。きっとすべてが浄化された素敵な表情だったのだろうけど、吉原バルジャンのように一礼してくれた方が観客には理解しやすいかな、と思った。ただ立っているように見えたので。 ジャベールが伊礼彼方さん!おおう!「アンナ・カレーニナ」での「正統派」ヴロンスキー青年役が印象深いが、久々に彼を観た「ロマーレ」で癖のあるスニガを好演しており、遂にジャベールか・・・と、感慨深いものが(勝手に)あった(笑)しかしかっこいいジャベールだ(笑) ファンティーヌが濱田めぐみさん!このニュースを聞いたとき耳を疑ったのは私だけではないだろう。 濱めぐファンテ?!私が大ファンである和音美桜ちゃんが前回公演でファンティーヌを終わりにすると公言しており、誰が入るのかな、と思っていたので本当にびっくりした。この声は他にないよな、と思う。輝きと艶のある声。ファンテは感情移入しすぎるとブレスが大きくなりがちだけどそこもコントロールしていたように思えた。「ラブネバーダイ」の、裏声高音が求められるクリスティーヌよりファンティーヌの方が合っていると思う。まぁ、一番合っているのは「ウィキッド」のエルファバだと勝手に思っているが。 エポニーヌは唯月ふうかさん。以前も唯月さんだった記憶がある。安定のエポかな。エポニーヌだと思って聴いてしまうからか、エポニーヌ役者の声はみんな似ていると思ってしまう。 マリウス、海宝直人さん。前も海宝さんだった気がする。劇団四季にも名前があるけど・・・。見た目がマリウス。よく似合っている。 コゼットは小南満佑子さん。ちょっと、演技を作りすぎかな、と最初のソロの時に思った。コゼットの初めて恋を知った初々しさが伝わってきたけど、やりすぎるとちょっとあざとく感じてしまうのがこの役の難しいところなのかなと思った。高音綺麗だけど、マイク音量がエポニーヌの方が大きいのか少し埋もれがちだった。 テナルディは駒田一さん。何度も観た駒田さん。何度観ても、テナルディエ。ただ、トレエンの斉藤さんがどんなテナなのか観たい気もする。 マダムテナルディエが朴璐美さん。どうも、「氏と乙女」の印象が強くて、出てくる前から「怖い」(笑)この役はどうしてもがなる。下品さと性悪さを出すためだが、この歌い方はきつい。この役の役者さんは本当に喉が強い。後で自分で歌ってみたが、絶対に無理(><;) アンジョルラスは相葉裕樹さん。本当に持っている声質が明るくて少し軽めの声。どこまでもハイトーンがスコーンと抜けそう。 以上が役者さんについて。 音響は、2階席中段で聴いていたが、以前より音量が上がった?オケの音が、以前より鮮明に聞き取れたからだ。ヴァイオリンがここはこんな風に刻んでいたのか、など。あとはオープニングが、いつも言葉は悪いが「ちゃっちい」印象なのだが、今回は金管の音が特に響いていてメロディが浮き上がって聴こえた。帝劇は端に行くほど見切れるし音響も悪いという印象だ。今回はほとんどセンターだったからか音も良かったのか、それともPAの音量バランスを変えたのか? あとはエポ、コゼ、マリウスの中ではエポの音量が一番大きく、それはコゼットの高音だと地声のエポより音量が上がってしまうからだろうけど、もっとコゼの高音をしっかり聴きたかった。 ♬めぐ~り会え~た~のに~・・・の後は、「ようやく」だったっけ?今まで「やっと」じゃなかったっけ?確認する手間をちょっと惜しんでいる^^;新版で変わったんだっけ?・・・ま、いいや(笑) ジャベールの最期、いつもどうなっているのだ?!いつの間にワイヤーつけたんだ?!と思っている。今回も無駄だと思いながら目を凝らして観ていたが、前より暗かった気がした。ゆえに、全然分からず(^^;)背後のスクリーンに最後の方に写る渦を見るまで、初めて観る人には川に身を投げたって分からないかも、と思った。落ちていく様子を観客が上から見ているというアングルに変わる。そこが見事なんだよな・・・で、いつワイヤーを?(←しつこい。) 戦いの翌日の女達の歌、しょっちゅう歌詞が変わっている気がする。そんなにリピートするわけじゃないので2年経つと忘れてしまうワタクシ。 バリケードのシーン、「敵が攻めてくる」と、敵の数を叫ぶ台詞があるけれど、ここで女性なのは初めて聞いた。いい声だった。まさか濱メグ?このシーン、ファンティーヌ役の役者が市民の役で出ているので、どこかに濱田さんがいたはずだ(笑) カーテンコール、夜の部だったけど、子役3人とも出ていた。8時くらいなら今はいいのかな。 ちなみに、一番拍手が大きかったのは、濱メグだったように思う。もちろん、アンジョ相葉や伊礼ジャベもすごかった。福井さんは、大きな拍手だけど、みんな、あのレベルで当然という認識(^^;)すごいことなんだけどね 客席、ブラボーや指笛がすごかった。 指笛ってあまり経験したことないなぁ。ミュージカルでブラボーも。 でも、大興奮でした。やっぱりレミゼはいいなぁ。 やっぱり、もう少しいい席で、役者の表情も観たいなぁ。理想は、1回目は2階席で全体を観て、次からは前の方の席で役者の表情も観る、という感じ。 でも14,000円は大きい。劇場運営や作品のレベルの維持を考えると仕方がないと思いつつ、エンターテインメントの世界も庶民には敷居が高くなってしまうのだろうか、とも思うのだった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019年05月06日 22時14分37秒
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