公演期間が短いから平日夜に無理矢理行ったよね(汗)(←週末、仕事と、別の観劇が入っていた人)(←結局自分が悪い。)
山路和弘さんが出るのだから当然どんなことをしても行きます。
最近はYoutube等もやっているようですが、私自身がかなり多忙なのと、舞台で観たいという思いが強いのでそちらは見ていない・・・ってか、奥さんと仲良くしてるの見たくないよね的なひがみの方が大きい(笑)
ああ・・・別役実さんの作品か・・・自分も劇団で別役実さんの作品をやったことあがるので、なんとなく不条理演劇ってこういう感じだよね、っていうのは分かっていて臨んだけと゛、やっぱり不条理ですね(笑)なんていうか、言葉のまどろっこしい遊びとか、まったく整合性がないやりとりとか、私のように単純でしかもせっかちな者には、時にはイラッとしてしまう。が、それが不条理演劇(笑)
なんか奥が深いですね、あんまり演劇の歴史って詳しくないのだけど。
さて、山路和弘さんと山本龍二さんのW主演。
山本さんってこんなに声が甲高いんだ。しゃべり方もぶっきらぼうで、それが山路さんの渋い声とよく絡むというか、時々似た声質の役者さんが一緒にしゃべるとどっちの台詞だか分からない時があるけど、まったく正反対でとっても聞きやすい!
で、山路さんは70歳・・・私が惚れたのが2010年の「宝塚BOYS」の時だから、ファンになって14年。かっこよさは全然変わらないよね!ちゃんと観劇ブログにファンになった時のことが残っていました。2007年からこのブログ書いていますから(笑)
話は、結構怖かった。
よぼよぼでやる気なさそうに見える老いた2人の騎士が、実は相当な凄腕。
騎士2(山路さん)はもう生きていることに飽きて死にたがり、騎士1(山本さん)は死ぬことも諦めている感じ。
そして、登場人物はほぼ死ぬ。時に直接、時に間接的に彼らが殺す。
ラストの二人のシーンは、死にたいのに死ねない、もう何もかも飽きて諦めてそれでも死ねない、まったくもって希望のない話なのに、このお二人が演じると妙にコミカル。
まったくもって後味の悪い話なのに、やっぱりコミカル。
でも怖い。
なんなんだ、と不思議な気持ちになる舞台だった。
でも、その空間にいるからこそ感じられる空気感がとても心地よかった。