|
カテゴリ:カテゴリ未分類
シチューの美味しい季節になりましたねー!
実家の母親が東北に法事に行った際、三陸の海の幸を送ってくれました。 これにより、まるで、盆と正月と結婚記念日がいっぺんに来たような騒ぎです。 イクラやウニはその日に食べちゃって、イカは、塩辛とワタ炒めに変身。 ホタテは殻にのっけて、コンロでバター醤油焼き。 サケは、普通にイクラ親子丼にしたりした残りを、本日シチューに。 栄養とれて、風邪もイッキにいなくなるかも? 前日に引き続き、子供の頃に読んで心に残っている本、お話につきまして。 --------------------------------------- 『椿姫』 デュマ・フィス作 絶えず椿の花を身に着けたり、持っていたり。 その為パリの社交界で“椿姫”と呼ばれていた若い娼婦マルグリット。 (何しろ1ヶ月のうち25日は“白い椿”、後5日は“赤い椿”ですよ。) そんな彼女と恋に落ちた、純粋で真面目な青年アルマンとの悲恋の物語です。 有名な作品なので、お読みになっている方も多いかと。 内容的に「小学生にふさわしいのか?」と言われそうですが・・・ しかしながら、子供用にアレンジされた本が売られていたのでございます。 その上コレを私に買い与えたのは、父親でしたっけ。(チャレンジャーだ!) これは、小さな子供には破壊力がありましたよ~。 ハッピーエンドで終わりませんし。 でもその本は子供にもわかりやすくアレンジしてくれていた、親切な本でした。 二人がどんなに純粋に好き合っていても、状況が許さないんです。 マルグリットは社交界の華で娼婦ですから“旦那様”が沢山いるんですね。 借金をしては服を買って宝石を買って、身なりを整え、盛り場に華を添える。 そうした様を見ていい旦那様がついてくれれば、生活出来る。 勿論、借金も返済してくれる。そのループで食べている。 学問もあって未来もあるけれど、若造でお金の無いアルマンには、そのループを断ち切るだけの力が無いんです。 その上純粋にマルグリットを幸せにしようとするものだから、彼女の周りの旦那様方への嫉妬の嵐で、大変なわけなのです。 彼は、自分の力でマルグリットを堅気の道に戻そうと頑張ります。 で、実際に二人で堅気の生活を始めるんですよ。莫大な借金抱えて。 でもそれはアルマンの財産を失い、自らの母親の遺産もつぎ込む事にも繋がります。 そして二人がお付き合いする事で、確実にアルマンの評判が落ちていく。 アルマンを好きだから、マルグリットにとってそれは辛い事なわけで・・・。 “椿姫”が堅気になったなんて、殆どの人が信用しませんでしたし。 結局マルグリットは、自分の幸せを諦める道を選ぶんです。 救いはですねー、アルマンのお父さんが出てくるんですね。 それも登場シーンは、結構最悪。石頭な父親としてでした。 でも、彼はマルグリットの良い所をちゃんとわかってあげるんです。 いい子だから、自分の息子が夢中になるのも無理はないなって。 その上で、世間様の事も良く知っている“大人”としてストーリーに絡んでくる。 私はこのお父さんが、主役2人の次に好きなんです。 初めて読んだ時は、大泣きしてましたねー。 本で思いっきり泣いた最初の記憶が、この作品。思い出深いです。 ある程度大人になるまで、マルグリットの職業については良く分かってませんでした。その本には「男の人の相手をして贅沢に暮らす女の人」といった感じの書かれ方だったもので。「男の人に甘えておねだりしてお金をもらう、いやらしくて綺麗な女の人」程度の解釈でした。「ぶりっ子して楽しちゃってるから、世間の目が冷たいのね」みたいな。 中学生の時にちゃんとした小説版を読んで、仰天!でしたっけ。 その分「成る程なあ」と納得できる部分も増えましたが・・・ わたしは純粋な愛がクローズアップされた、おこちゃま版が好きです。 --------------------------------------- 『花いっぱいになあれ』 小学2年生の時の教科書より 国語の教科書、大好きでした。 面白いお話沢山載っていましたからね~。 このタイトルでよいのかどうか、ちょっと記憶が定かではないのですが・・・。 誰か他にご存知の方、いませんか? 小学生が皆で「花いっぱいになあれ!」と言いながら、風船を飛ばすんです。 その糸の先には花の種が入った袋があって。どこかに風船が舞い降りて、花を咲かせますように!という願いをこめて、みんなで一斉に飛ばすのです。 で、そのうちの真っ赤な風船がひとつ、ある山に飛んでいくんです。 そしてガスが抜けてきて、一匹の子ぎつねの前に舞い降りるんですね。 子ぎつねはその風船を見て、変な丸い花が降りてきた!と思うんです。 風船自体を花だとカンチガイしちゃって。 糸を茎だと思い、種の入った袋を根っこだと思うんです。 で、「根っこが出っ放しじゃ枯れちゃうな」と考えて、種の袋の部分を土に埋めるんです。(その上、ご丁寧に水までやっていた) 子ぎつねは、珍しい花を見つけた!と大はしゃぎするんです。 でも風船ですから、次の日にはガスが抜けきって、土の上に萎んでしまって。 きつねは泣くんですが、種の部分を土に埋めていたので、その夏にちゃんと花が咲くんですよ~!大きなひまわりが沢山。 憧れて、私も密かにやったことあります。オシロイバナの種を飛ばしました。 こっそり友達に話したら、その子が本気で心配して言うんですね。 「風船にはガスが入っているから、どこかできっと火事になってる」って。 その年齢の子供って新しい知識に貪欲ですから、ガス=火がつく、みたいな事を仕入れてきてたのかと思います。 でもそれから暫く、「どこかで火事になってたらどうしよう」と夜も眠れない日々が続きましたっけ。 今は世界は昔より狭く感じられるようになりましたが、当時は際限なく広かった。 そんな広い世界に、自分の放った風船が飛んでいって、花を咲かせる。 そういうイメージにとてもわくわくしたのを覚えています。 眠くなったので、後1冊はまた明日。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|
|