|
カテゴリ:Field Note
21-22日とカヌーでのリバーツーリング教室の手伝いで宮崎へ。
北川・小川を下る。 北川は生物調査で過去に何度かいったことがあるが、あらためてきれいだなと実感。とくに小川は素晴らしい。水の透明度がよく底までくっきり見える。恐らくこのくらいの水量がある川では九州で一番ではないかと思う。北川との合流点では2本の川の水の色が全然違い、ダムのある川とない川ではここまで違うのかと驚くほど。 北川も初めて訪れたころは、河畔林がジャングルのように茂り、かなり透明度が高かったが、河畔植生の伐採(多自然型川づくりの一環だということだが果たしてどうなのか??)などで、ここ数年濁りが目に見えて増しているような気がする。 近年、全国的に川の水質が向上していると言われているが、恐らくそれは、下水道の整備が寄与するところが大きく、現場でみる限り、川の自然度が回復したから水質がよくなったとはまだまだいえない気がする。 最近では行政なども自然豊かな川づくりを指針の1つに入れているが、一方で首を傾げたくなるほどの開発をおこなっているのも事実。 社会に矛盾はつきものだが、開発のための隠れ蓑ではなく、豊かな自然創造自体を本来の目的として本気で取り組めば、自然はよみがえるはず。僕らが生きている時間内においても十分可能な作業なのだが。 想像してみよう:福岡市内を流れる川が現在のコンクリートでなく、木々に覆われた姿を。水が透き通っており、その周りの街にも木漏れ陽のさす木陰があり、市民の憩いの場となっている姿を。少々、蚊には刺されるだろうが、排気ガスや雑然とした喧騒だけの今の姿より、ましではないかな~?? 余談:夜、酒を飲みながら地元でリバーツーリング主催されているS氏の冒険話大変面白く聞かせてもらいました。自分では「社会からドロップアウトした人間だが、ドロップアウトした者がドロップアウトしたなりに何かできることがあるのではないか」と始められたみたいです。なんだか同じ匂いを感じてしまいました。Sさん、ドロップアウトという言葉は適切ではないのかもしれないですよ。ドロップアウトという言葉を多様性と置き換えるならば、むしろ、ドロップアウト(多様性)を受け入ることができなかった今までの社会が落伍者なのかもしれないですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2004.08.30 22:58:19
[Field Note] カテゴリの最新記事
|