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カテゴリ:Field Note
津屋崎でのフィールドワーク中にミゾコウジュSalvia plebeiaを発見!
知人の植物専門家に写真をみせて同定してもらったので間違いない。 かっては、田んぼの畦などどこでもあったらしいが、圃場整備や農地の放棄などで 減少しているということ(下記参照)。ちょっと昔は、どこでも見られた種が絶滅の危機にある典型的な例。 里山の自然が比較的残っている津屋崎ではあるが、10年後、20年後はどうなることやら。 現に今回ミゾコウジュを見つけた場所もつい数ヶ月前まで、池の堤防工事をやっていた。 工事中たまたまとおりかかった時に、湿地があったので何か面白い生物がいそうだな、またこのくらいの小規模の工事では、環境調査されていないだろうなと思って今回FWに入った次第。池の反対側は堤防工事されなかったため、ミゾコウジュ群落はたまたま助かった! ミゾコウジュ また、今年は同所で里山の高次消費者(アンブレラ種)である猛禽類のサシバ(環境省RL絶滅危惧2類)の調査も行った。データ的には、まだまだ乏しい限りだが、求愛等の行動が確認できたので繁殖の可能性も大いにある。 サシバ ~~~参考~~~ ミゾコウジュSalvia plebeia ・RDカテゴリー:準絶滅危惧(環境省) ・分類:合弁花植物シソ科 ・形態:高さ30~70cmになる越年草。冬には大形のロゼット状の根出葉があるが花時には枯れている。茎の葉は短い柄があり葉身は長さ3~6cm、幅1~2cm。 ・生育環境:丘陵帯の湿った草地に生育。河川敷や水田のあぜなどに見られる。 ・減少要因:本種の生育環境となる草地はかつて農道の路傍や用排水路周辺にあった定期的な 草刈りにより維持されてきた二次草地であると考えられる。しかし、こうした場所は耕地整理などにより立地が乾性化したり、その立地自体が減少している。 岐阜県RDBより引用 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.11.06 01:02:20
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