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暇人たかし

暇人たかし

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2020.05.10
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カテゴリ:つぶやき
家にいると内省的になりがち。
それも悪い方向に、偏りがち。

趣味「釣り」に引き込みたい。
誰か無趣味の人に、釣りの楽しさを知ってもらって、そいつが勝手に一人で行くくらいにどっぷりハマってもらいたい。
それには、どうすればいいか?

大人になってから、何かものごとを始めようとするとき、最初の一歩が踏み出しづらくなる。会話に直すとこうなる。
私 「釣り楽しいですよ」
相手「楽しそうだよね。釣れなくても、なんか海とか眺めながらぼーっとしてるのも癒されそうだし」
私 「行きますか?」
相手「行きたいねぇ。電車?」
私 「電車でも大丈夫です」
相手「へぇ。どこ?」
私「江東区の運河、羽田の多摩川でハゼとかですかね。川崎でアジとかサッパ。若洲もいいですね。富津まで足を伸ばしてキスもアリです」
相手「へぇ。食べんの?」
私 「食べられます。一応」
相手「ハゼか…」
私 「食べなくてもいいなら、市ヶ谷の釣り堀で鯉というのもあります」
相手「鯉ねぇ…」
私 「行きます?」
相手「そうだな。行くタイミングが合ったら呼んでくれ。ところで、この前さぁーー」
大人になると、時間というものが貴重になる。時給に換算するまでもなく、日がな一日釣り糸を垂らすのは、無駄に思えてくる。それが、ハゼとかアジとかましてや鯉なら、それを釣る価値はないようにみえる。釣りをしてデッカい真鯛が釣れるなら間違いなく面白いのに。
僕たちはいつから時間に価値があると思うようになるんだろう。子供のころは、池や用水路のザリガニを取っては逃し朝から晩まで走り回っていた。面白いから時間を気にせず明け暮れていた。そこには価値ある時間が確かに流れていた。
大人になると時間が足りなくなる。コレをするにはアレをする、アレをするためにアレコレする、そのために時間が必要になる。仕事を終えて給金が入ると、コレがアレの結果なのだと思う。いつの間にか、時間に縛られて、毎日を急かされる。時間を気にして、その分できることでお金を得る。時間が価値に換算されていく。
時間に擦り切れた大人は、だから夢中になることを探す。稼いだお金の使い道を考える。現代の都会は、お金を使うだけで快楽の見返りが良い物で溢れている。すべて、そんなに単純なものでは本当でないのだけど。金で何とかなることの多さ、持っている人の金の使いやすさ。都会は得られやすい価値で溢れている。夢中で価値を買い漁る。
僕らはいつの間にか麻痺している。棒切れにタコ糸でスルメイカを結んだ仕掛けで、真っ赤なザリガニを無心で追った、子供のころの記憶を忘れている。インスタントな感動で満足してしまっている。実は価値とは時間や金などに関係ないのだと気づいているのに、それらに縛られて身動きが取れなくなっている。
どんなに金と時間を注ぎ込もうとも、自分自身を忘れてしまうほど夢中にさせてくれる価値あるものは、その人の心の中にしかない。
僕にとって、それは釣りなんだ。

私「だから、どうでしょう? 童心に戻ってハゼ釣りません?」
相手「話、長っ!」





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最終更新日  2020.05.10 02:58:14



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