Whether you like it or not is a matter of taste...

3月13〜16日にかけて沖縄に行ってきた。
実質のところ遊べたのは14と15日だけだが、両日とも天気があまりよくなかった。
とりあえず行程と感想をパパッと書き出してみよう。
正直言って沖縄の旅は面白くなかったので、この日記も面白くないことは間違いない。もっと楽しい沖縄を満喫したいなら長期滞在した方が絶対に良いと反省はしている。

14日
那覇のレンタバイク〜平和の塔〜与那原町の川と漁港〜海中道路〜イオンモール沖縄のモンベル
この日は風が強くて、釣りもあまりできないし、とりあえずぶらぶらする。
特に観光名所を巡るつもりもないからか、沖縄の沖縄らしさが掴めそうで掴めないという印象をもつ。
何というか、会う人会う人に観光スマイルか警戒されているような対応をされる。まるで私がエイリアンになったみたいだ。あるいは寝ているうちに変身してしまったのか。新手のグレゴール・ザムザか。とにかく、どうにも私は沖縄の人と波長が全く合わないようだ。旅に出ているとこういうことは良くあるが、ここまでエイリアン対応をされるのは希のように思う。ウチナンチューがどうとか以前に、ぎこちない会話しかできない。いや私がコミュ障ってのもあるけど、なんというか、そもそも沖縄人の言葉が曖昧でつかみにくいのだ。
沖縄のモンベル限定シャツを買いにいく。田舎特有のクソデカいイオンモール内にある店舗だ。バイクをどこに停めていいかよく分からんし、イオン内の案内表示を見てもモンベルがどこにあるかよく分からんし、正直イライラする。
この辺りから頭の中で「ウチナータイム」「テェーゲー」「ナンクルナイサー」とかいう沖縄の言葉がグルグルしだす。
「すまん。俺は沖縄が嫌いだ。」
ホテルに帰る道すがら、「いつの間に俺は合理と効率の塊になってしまったのか」と考えたくないのに考えてしまう。
スーパーで夕食を買って部屋に引きこもる。テレビで大江健三郎の訃報が流れる。昔に『沖縄ノート』を読んだことを思い出す。内容は全く覚えていないが、「無関心でいられない沖縄」といった言葉が脳裏に浮かぶ。日々の生活で、ちびりちびりと欠けて小さくなった心の器量から溢れ出た感覚を、いつものように無関心のゴミ箱に捨てようとしたけど、どうやら残渣物は溜まり続けていたらしい。新しい容器が必要だ。それも沖縄式のとびっきりのやつが。

15日
那覇〜古宇利大橋〜近くの堤防〜西洲堤防
古宇利大橋に向かう道すがら、雨に打たれる。どうやら今日も天気が悪いらしい。
大橋を渡る。やっと沖縄らしい海に出会える。
透き通る青い水で釣りをやってみたくなって堤防に行くと、入っていいのかちょっと分かりにくい。
近くで作業していたおじさんに「そこの堤防って釣り禁ですよね？」と聞いたら「やっていいよ。気をつけて」と言われたのでやってみる。おじさんに言われたように気をつけてライジャケをつける。というより風が強く、テトラに立ってるとちょっと不安だったからだ。
ともかく、ルアーを投げる。ミノー、メタルジグと投げるも反応がなく、ならグラスミノーをテトラの横へ通してみると、何かが食いついてくる。どうやらエソのようだ。しばらく釣ってみるもエソの反応しかない。
道具を片付けようとしていると、エギンガーがやってきて「今日は見えないね」とのこと、自分はルアーで釣っていることを伝えると「ここカツオ通るんだけどね」。うーん、潮回り的に期待値は低い。
風も強くなったので近くの道の駅というか島の駅で昼食を摂る。タコライスを食べる。やっぱタコライスって、見た目がカレーっぽいから、食べてみてアレって首を傾げてしまうのは私だけだろうか。
南の方は雨雲が通っている。那覇方面へ帰りたいけど、どうしようか悩む。まぁ濡れてもいいか、なんとかなるさ、と雨に突入する。
全身ぐっちょりのまま読谷あたりまできて、釣りができそうなところを探す。とくに良さそうなところは見つけられなくて、嘉手納から58号線に戻るとき、オスプレイが飛んでいるのを見る。昔あれだけニュースとかで騒がれていたのが10年くらい前だったような気がする。オスプレイが飛んでいる日常からすれば遠い過去だ。
とりあえず、今日中にバイクを返さないといけないので、那覇近くの西洲で釣ってみる。
堤防の先端に行こうとしたけど、立入禁止。しかたなくゴロタというかリーフというか浅場で釣る。サンゴ礁だと思うが、その隙間に小さいルアーというかメバリング用のジグヘッドを投げているとキスかハゼか何なのか、私は沖縄のアナハゼと呼んでいた、がめちゃ釣れる。
どうせなら、ちょくちょくみえる青かったり黄色っぽかたり縞々の魚が釣れてくれたらな、と思うけど、ま、見てるだけでも楽しい。
沖縄の穴ハゼを釣っていると、別のアタリが。斑点の綺麗なハタ科の魚が釣れる。たぶんカンモンハタだろう。カサゴ感覚で釣れた。
なるほど、ライトルアーならハタ釣れるんじゃん。
とりあえず夕方までやって、なんだか雨が降りそうなので、バイクを返しホテルに戻る。


全国旅行支援でなければ、おそらく、この時期の沖縄には行かなかっただろう。旅行後にキャンペーン期間が延長になって、なんだよそれ、ならもっと暑いときに行くよ！　と憤慨した。
ともかく、沖縄は思ったよりもデカいところがある。地図上では小さいから2、3日でいいかなと計画して行ったが、満喫したいなら沖縄本島で動ける日を3、4日程度と離島で遊ぶのに3日程度、要するに沖縄への移動日を除いて1週間程度滞在した方が絶対に良い。
正直言って、今回の旅は沖縄を甘くみていた自分が悪いと今では反省している。