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音の棲む場所より

音の棲む場所より

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2008.09.10
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カテゴリ:舞台を創る
あかい めだまの さそり ひろげた わしの つばさ
あおい めだまの こいぬ ひかりの へびの とぐろ
オリオンは たかく うたい つゆ(露)としも(霜)とを おとす

アンドロメダのくも(雲)は  さかなの くちの かたち
おおぐまの あしを きた(北)に いつつ(五つ) のばした ところ
こぐまの ひたい(額)の うえは そらの めぐりの めあて

        (ほしめぐりの歌 宮沢賢治作詞・作曲)

というわけで(またまた唐突!←いつの日記からの続きなんだか・・・ 笑)
宮沢賢治作品をひっくりかえしとっくりかえし・・・しております。
↑は、比較的よく知られている「ほしめぐりのうた」

賢治と音楽・・・
といへば、ゴーシュくんは彼自身・・・という説もあるそうで。
チェロを弾くことを趣味としていたのは、知られていますが、
オルガンも独学(いわゆる「カン弾き(歌を指で追いかけるやり方)」)で弾いたらしい。
実際、某S大先生(S記念オケで記念されてる方デス)のところに、アポイントもなしで
「どれみは(「ふぁ」じゃなくって)からやりたいんですが・・・」と
ご自宅に飛び込んで困らせたという逸話の持ち主・・・(S大先生から直接拝聴した方談)

岩手(いやいやイーハトーヴですね)にある博物館に展示されている彼の「セロ」を見ると
「ありゃりゃ」というくらい、持ち方・構えが違っているらしい(チェロ弾きさん談)
あまり見たことがないような場所に使い込んだ痕が・・・ということだそうで。

で、この曲も、いわゆる「ヨナ抜き(4の音「ファ」7の音「シ」がない日本的音階)」で
当時多かった「ぴょんこ節(たんた・たんた・たんた・・という付点の曲)」です。
で、フレーズの終わりで、いちいち伸ばしていたらしく(多分この楽譜は聞き書き採譜?)
いちいちフェルマータ(適宜のばしてのマーク)がついている。
楽譜から、「ふ~こふ~こふ~こふ~こ」という古いオルガンの音が聞こえてきます。

う~む・・・・今の子に歌わせたら、間違いなく「ミッ○ーマウスマーチ」になるわ(笑)
付点(たんた、たんた)のリズムほど、民族性・時代性が出るものもないんじゃないかな。
特にドイツ楽派だけでも、バロックの付点・古典の付点は全然別モノだし(研究書ウケウリ)
ロマン派なんて、シューマンの付点とブラームスの付点じゃ、感性がまったくちがう。
まして民俗音楽の世界になっちゃったら、付点は鬼門(体で覚えないと勉強不足バレバレ)
なので、賢治自身が考えた「あか~いめ~だま~の」を再現するのは子どもにはムリかも。
今の子って「お手々つないで、ぶらぶらあるく」ということがほとんどありません。
ないので、体に「覚え」がないので、こういった「ゆれ」が体感できない。
でも、ミッ○ーマウスマーチとか トト○のマーチなら、OK
ある意味、リズム感はよくなっている・・・と・・・思われます(もごもご)

・・・・と、ここで閑話休題。
この前のシューマンアンソロジーでは(特に「子どもの情景:遠い国から来た人々」では)
代々(笑)教え継がれている演奏法で弾きました。
内声(隠れた伴奏)の3連符に対して「た~んた・た~ん」の「んた」(←なんという?笑)
の部分は3連の3つめの音から「たんた」と数えて鋭い付点になりがち(例:ホロヴィッツ)
だけれど、あれはシューマンの書いたリズムではないのよ(byクララの孫弟子センセ)

・・・・まあね・・・そんな研究的なことより、どう伝えるか・・・なのですがね。


で、お話をもどして(いやいや、余談でしたわ~♪)
この曲(音楽のほうですね)の風合いをいかして、歌わせるのか(いやがられそう)
それとも、「歌詞」を伝えることに集中して、今の時代にあったアレンジを加えるのか?
う~~~むむむ(こめかみおさえ)

・・・・・・この件に関しての締め切り・・・・9月15日・・・(がんばれ、私)

物語中には、賢治愛聴の曲より、アレンジしていくつか使用するとして・・・(ぜえはあ)
この一場面(入り出含めて10分)の間、3歳児がおとなしく立っているかどうかという
それが最大の難関だったりいたします(わはははは・・・・・・はぁ~~~)
なので、今はまず「けんじのことばとリズム」で、遊ばせております。
まずは、「やまなし」という作品から

くらむぽんは わらったよ(年長)
くらむぽんは かぷかぷ わらったよ(2年)
くらむぽんは、わらったよ(年長)
くらむぽんは はねて わらったよ(2年)

じゃあどうして、くらむぽんは わらったの?(3年)

「しらな~い」(3歳)
やまなし
(これは、駅前にある「やまなし」の木から落ちてきた「やまなし」です)

この「しらな~い」があまりに可愛くて、どうしても「ふふふふ」となってしまう。
で、原作をちょいとそれぞれにアレンジさせてみる(カツゼツ練習・マイム練習含む)

くらむぽんは かぷかぷわらったよ
くらむぽんは、かぷかぷかぷかぷ わらったよ
くらむぽんは、はねて かぷかぷ わらったよ
くらむぽんは かぷかぷかぷかぷ はねて とんで わらったよ

それじゃあ、どうして、くらむぽんは はねて、とんで
かぷかぷかぷかぷかぷかぷかぷかぷ わらったの?

「しらない!!!!(あきちゃって、ちょっと怒)」

(一同爆笑:わ~~~~~っはっはっはっは)


で、唐突に(唐突なのが得意ですから 笑)聴いてみる。

「ねぇ、クラムポンってなに?」

「え~~~、知らないの?センセ」「うん、あんまりよくわからない」
「くらむぽんは、くらむぽんだよねぇ~」「うんうん(一同)」
「(あーーー、さよか・・・)んでは、くらむぽんの絵を描いてきてね~♪」
(ふっふっふ・・・・楽しみ楽しみ)

というわけで、この一場面、舞台フラット面(水底)ではカニの子が
舞台奥、山台の上(空の上)では、星の子が、
それぞれの歌をうたう予定・・・・予定・・・・予定はあくまで予定・・・

こういう「体験型ワークショップ」での私の長年の参考資料(笑)はこちら
ロイドウェッバーの原点

「CAT'S」や「オペラ座の怪人」の作者、ロイドウェッバーの原点である作品
「ヨゼフの不思議なテクニカラーコート」のDVDです。
現在ではだいぶスペクタクルな演出で上演されているので、そういった映像もありつつ
冒頭とエンディングで、この作品が初演された「学校祝祭劇」の風合いを見せてくれます。
ドアの前や、壁際、演題に立っていた先生方(校長先生も!)が、いつのまにか役者になり
客席の生徒たちもアンサンブルになり・・・本当に楽しい!
あたりまえですが宗教色はありますので、そういったものに抵抗のない方にはおすすめです。

そんなこんなで、なんだかピアノの前と本棚の間をうろうろしております(苦笑)
ある意味、日常がもどったとも言えるわけで(自分的には、ほっこりしております)
なので、M氏も定位置におります。

ふ~ん、今度そーいうの弾くの?それで?
ふむふむ~ それで?

うんうん、それでね。・・・とM氏の視線に答えてみたり


賢治さんの言葉のね

わたくしは

これらの ちひさなものがたり(小さな物語)の いくきれ(幾切れ)かが

おしまひ(お終い) 

あなたの すきとほった(透き通った)ほんとうの たべものに なることを

どんなにか ねがふ(願う)か わかりません
(注文の多い料理店序文より)

という部分を、音楽を通して子どもたちに伝えられたら
いいなぁ・・・と、思うんだけどね・・・・。
・・・・思うんだけど・・・さ・・・これも予定・・・

(とりあえず現在は、まだまだ力不足・・・笑)





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Last updated  2008.09.10 12:52:58
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