商売の基本
事務所の近所は、コンビニや弁当屋ができて急速に便利になってきています。そんな中で、昼は定食も出していたラウンジがいつの間にか閉店していました。何回か食べに行きましたが、どう考えても儲からないだろうなという気がしていましたが、やはり厳しかったようです。商売を継続していくにはいろんな要素がありますが、やはりお金の問題が最大の要因です。損益分岐点を下回るビジネスを続けていると手持ち現金がどんどん減っていきます。そして0になった時点で終わりです。お客様にはよく次の式で説明したりします。m(粗利利益率)×P(売り単価)×Q(数量)=F(固定費)右の算式で求められる粗利が固定費を上回る商売かどうか。粗利が固定費を上回らないと、儲けは出てきません。自分のビジネスがm、P、Qに対してどういう構造を持つのか、Fをどういう配分で設定するのか(固定費といっても人件費、広告宣伝費などの戦略的経費、節約可能費などいろいろあります)を十分に考えておく必要があります。先ほどの飲食店ですが、昼の定食700円で粗利が7割ほどとれると考えても、15席ほどのお店では1日何回転しているのでしょう。それほど流行っているように見えませんでしたので3回転程度かもしれません。0.7×700円×(15×3)=2万2千円土日はお休みされていたようですからせいぜい、月20日の営業だとすると44万円が1月の損益分岐点。店舗が賃貸で、店員さんを雇い、。お店の什器もそれなりでしたので、この金額ではまったく採算が合わなかったのでしょう。こういったことは、新規に創業される方にも考えてほしいことです。以前、雑貨商品のネット販売をしたいという方が相談にいらっしゃいましたが単価も粗利も低い商品では相当の数を販売しないと自分の給料さえもでないということになります。ではそれを乗り越える策はあるか。m、P、Q、Fという変数をどう作っていくのか、そのためのストーリーは?経営者を志す方、ぜひ聞かせてください。