『日々是好日』

2005/08/09(火)00:58

THE GRiD

Cinema(24)

 義父が所用で不在のため、盆前の地区の道作り(草刈り)に参加。  元同僚のF氏より、今日出発の立山登山に誘われていて、本当はそちらに行きたかったのだが、仕方がない……。朝7時30分、山下橋に集合したときには既に真夏の日差しがジリジリと肌を焼く。それぞれ分かれて、草刈り開始。暑いため、休み休みの作業だったので、意外に楽だった。午前10時にはおおよそ終了し解散。  昼寝の後、午後から関所の湯にて久しぶりに温泉三昧。気持ちイイ~。  夜はスカパー・スターチャンネルにて、「THE GRiD」(ミカエル・サロモン監督・2004年・英=米)を視聴。  Vol.1『陰謀』~Vol.2『標的』~Vol.3『聖戦』と一挙放送であったが、第一話はすでに視聴済みなので、第二話よりの視聴。リアルな重いテーマを、エンターテイメント性を織り交ぜながら、緊張感を途切れさせず、飽きさせずに見せるストーリーのスピード感はなかなかのもの。  しかし、良くも悪くも「(イスラムのテロリスト)vs(英=米)」という単純な図式から抜け出すことは出来ず、主役は英米諜報機関の面々。悪役ムハンマドの人物像、自爆テロへ向かわざるを得ない少年たちの描写がもっとあると深みも出るのだが。まぁ、そうすると現実世界と同じで、善悪の境界など存在しない混沌とした世界観になっていくので、娯楽映画としては成り立たないだろうが……。  安田純平さんが言っていた言葉が、今でも心に響く。「いったいテロってなんですか? テロリストって誰のことを指すのですか? 明確に定義できない言葉を無責任に不用意に使ってはいけないのです」と。  テーマを深く考えず、エンターテイメント映画として見られれば →☆☆☆☆ だろうが、娯楽映画と割り切っていても、どうしてもテーマの根源的なところへ思いは巡ってしまうので →☆☆ ぐらいか?

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