ＯＦＦＳＥＴ　ＨＯＢＢＹ　ＲＯＯＭ　３号館

もう２週間近く前の話になってしまって申し訳ありませんがＯＴＬ
何冊か漫画を買いました。
長い間待っていたokama先生の『クロス・ロオド』第４巻。
最近『ひまわりっ！！』や『月面兎兵器ミーナ』のキャラデザで有名ですが、漫画も描いているのは知らない人多いかな？
今回もまたスタイリッシュで優雅な服デザインの数々を堪能。
そして急展開の物語。独特のクセがあるんで好き嫌いあると思いますが、見かけたら是非！！

そして自分一押しの漫画『放浪息子』第６巻。
相変わらず志村貴子先生は人間をリアルに描いていて、もう胸がギュンギュンいってますよ？
知らない人に物語を説明。

＜ストーリー＞
女の子に憧れる少年『二鳥　修一（にとり　しゅういち）』転校先の小学校で仲良くなったのは男の子に憧れる少女『高槻　よしの』だった。
よしのから服を貰い、女装に目覚めた修一は新聞の集金員なら女装だとバレないと思い、高揚感を得る為についそのまま出てしまった。

が・・・訪ねてきたのはクラスメイトで、修一に思いを寄せる『千葉　さおり』だった。

女装好きでも好きな人は好きだというさおり。
まだ恋愛もよく解らない３人はそのまま奇妙な三角関係を作ってしまう。
男女の役を逆転させた学芸会の『ベルサイユの薔薇』も成功し、一層趣味に傾倒していく２人。
彼らは男装女装をして誰も知り合いがいない隣町でデートをする。
そんな時に知り合ったのがニューハーフのユキさんだった。
彼らは歳の離れた友人となり、人の優しさと人生の厳しさを知る。

そして月日は流れ・・・

彼らは中学生になった。

中学生になって修一は同じ女装趣味の『有賀　まこと』と親友になる。
様々な人との出会い。
でも彼らの身体にも二次成長という容赦の無い現実が迫っていた。
修一は学芸会の脚本に、男女の性別が入れ替わってしまうという話を書く。
もちろん物語はハッピーエンド、彼らが全員幸せになる話だ。
でも・・・
現実はどうなるのだろうか・・・？？

性同一障害を描いているものの、読んでいる人の中には共感出来る部分もあるだろうと思う作品。
だとすると、一体『性』とはなんなんだろうかと考えさせられる。
男性の中にも女性のような部分があり、女性にも男性のような部分がある。
古代ギリシャでは『両性具有（アンドロギュヌス）』が完全の象徴とされていた。その頃からこういった問題は考えられていたのだろう。
「おかまだから気持ち悪い。」と言う前に、この作品をちょっと読んでもらいたい。
切なくもあり、面白くもあり、何かを考えさせられる事だろう。