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テーマ:温泉について(1627)
カテゴリ:温泉
松山訪問の続きである。
坊っちゃん列車に乗って道後温泉駅まで来たわけだから、ぜひとも温泉に入りたい。しかし夏休みのピークであるわけで、混雑は容易に予想できた。 商店街のアーケードをくぐり、「道後温泉本館」は案の定、大混雑。入場券売り場は長蛇の列である。 道後温泉本館1 行列 posted by (C)喜多山栄 道後温泉本館2 満席 posted by (C)喜多山栄 道後温泉本館は夏目漱石の「坊っちゃん」のエピソードでも知られる超有名な共同浴場である。一般的な公衆浴場である「神の湯階下」、浴衣を借りて大広間で休憩できる「神の湯2階」、神の湯とは別の浴室に入れ、大広間で休憩できる「霊の湯(たまのゆ)2階」、個室で休憩できる「霊の湯3階個室」の4つの入浴コースがある。値段は「神の湯階下」が一番安い(400円)。 ガードマンの手には「神の湯2階は満席」「霊の湯2階は満席」の札が掲げられていた。予想できたこととはいえ、ここに入る気力は失せてしまった。観光客が殺到するのも無理はないということか。ここは近くに宿泊して早朝に来るしかないようである。 ちなみに私が以前ここに入ったのは1990年、大学生(19歳)の時であり、20年以上ご無沙汰である。入ったのは当然「神の湯階下」である。 道後温泉 椿の湯1 posted by (C)喜多山栄 私たちは“まわれ右”をし、商店街を2~3分歩いたところにある別の市営公衆浴場「椿の湯」を目指した。ここは道後温泉の「別館」といえる施設である。施設見学や話題作りではなく、お湯そのものを楽しむのであればここが狙い目である。ここは2006年に訪問したことがあり、今回2回目の入湯である。 ここの入浴料は360円。券売機でチケットを買って中に入るしくみ。せっけん等の備え付けはないので窓口で購入する。 道後温泉 椿の湯2 posted by (C)喜多山栄 ここに入って大正解だった。十分空いており体も余裕で洗えるし浴槽で体を伸ばすこともできた。 大きな石造りの浴槽に熱めのお湯がふんだんにかけ流されていた。 掲示されていた温泉分析書(平成16年1月27日のデータ)によれば、「道後温泉第1分湯場(第7、13、14、15、17、21、24号源泉)」から供給されている源泉は44.6℃、PH9.1のアルカリ性単純温泉(低張性アルカリ性高温泉)である。無色透明、無味無臭、すべすべする浴感だった。万人受けするやさしい泉質ともいえよう。 また浴槽は毎日清掃されており、お湯も毎日交換されていること、愛媛県条例の規定により塩素系消毒剤が添加されているという表示もあった。法的には水道の水を沸かしたものに1滴の温泉水をたらしただけでも合法的に温泉を名乗れるわけだから、温泉施設での表示は重要なものである。 熱いお湯なので長湯はできなかった。茹で上がる寸前で脱出。脱衣所においてある給水機で水分補給である。 らくれん牛乳 posted by (C)喜多山栄 ロビーのベンチで座って休憩することも可能。やはり風呂上がりはビン入りの牛乳である。四国乳業の「らくれん」牛乳を1本購入して飲んだ。出先で地場の牛乳を飲むのも温泉巡りの楽しみである。 妻も「道後の“湯”に入れたわけだから満足」とのこと。観光客が殺到する所だけが“見どころ”ではないことをあらためて実感する入湯体験でもあった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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