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三菱鉛筆の専門家用色鉛筆、ユニカラーのレビューです。
硬い・薄いという方がいる一方で、ファンも多く、評価が分かれるユニカラーです。 私的には、鉛筆のつくりや色数、顔料などを含めれば、専門家用色鉛筆で130円と低価格の割には品質の良い製品だと思います。ただ、色鉛筆の性質上、薄くやわらかい画面になるので、柔らかい書き味を好む人や重ね塗りでしっかりと色を付けたい方には評価が低いのではないかと思います。 ●ホームページからの転記 ・クリアな色調:色の純粋性に優れた高級微粒子顔料を厳選し、透明度と彩度の高い色調に設計。微妙な中間色や淡いカラーもくっきりとクリアなユニカラーなら、デリケートな色彩表現が思いのままです。 ユニカラー 36色で描いたものです。 薄い色の中での微妙な変化をつくってゆけるのが、ユニカラーの魅力でしょうか。 近似色を使いながら、微妙な肌の変化をつくるのは楽しい作業です。特に女性の肌は微妙なタッチで表情が変わるので、そうした面ではいい色鉛筆です。 すぐにツルっとなって色が乗らなくなってしまうので、とにかく軽いタッチで、近似色をやさしく重ねながら調整して塗ります。 描きやすさで言うなら、三菱880やポリカラーの方が、やわらかいし滑らないので、描きやすいです。しかし、混色がキレイなところや、色自身の透明感は、さすがに専門家用。130円そこそこな価格の中では優秀なのではないでしょうか。 ただし、その色の透明感と引き換えにしてしまったであろう、重色の弱さは残念なところ。 発色もいまいちなので、薄塗り専用か…。 感想レビューです ●鉛筆の作りがいい。 三菱鉛筆のシリーズはどれもそうですが、一本一本の鉛筆の作りがとても丁寧です。塗装も木軸も。 海外メーカーでは芯が折れていてボロボロ…とか、鉛筆に貼られている値札をはがしたら一緒に塗装もはがれた…なんてトラブルもあったりしますが、そうした心配はありません。 国内外問わず、他メーカーはアジア圏で生産していることが多いですが、三菱鉛筆は山形の工場で国産生産しているみたいですね。安心の国産ブランドです。 ●硬くて薄い&滑る 芯は硬いです。色辞典ほどではありませんが、ダーウェントのアーチストより少しやわらかいかな?程度。発色はいまいちで、色が薄いうえに、ワックス成分が多いのか、とても滑る書き心地です。そのせいで、必要以上に芯が硬く感じてしまいます。 ●重ね塗りが苦手 かなり早い段階で、ツルツルになって色が乗らなくなります。 混色自体はキレイなので、とにかく軽いタッチで薄々と色を乗せていくのがおススメ。 暗い色は初めに暗くしないと、後で乗らなくなります。 色選びは慎重に。近似色を混ぜながらが良いかと思います。 もしくは、マーカーと併用するなど工夫が必要です。 ●混色がキレイ 三菱は、混色がキレイですよね。 色に透明感があり、彩度が高めなので、混色するとキラキラと光ってとてもキレイです。 ただし、前述したように、あまり色を重ねられないので、とにかくやさしいタッチで…。 一般向けの880では表現できないのがこの混色かもしれません。 ●繊細な描写に向く 4mmの太芯と薄い色は、広い面を均一に薄く塗ることができます。「軽いタッチ」で色を重ねると、とても微妙な色の表現ができます。色を濃くするのは難しいので、自然と淡い色彩の繊細な画面になります。 ●豊富な色数と値段の安さ この価格帯で100色カラーが揃うのはうれしいところです。 トンボの色辞典も90色のカラーが揃いますが、色辞典は同じ色相で彩度や明度が異なったカラーのラインナップなので、それほど色の豊かさを感じられるわけではありません。他にない独特なカラーはありますが…。 色相の豊かさではこちらのユニカラーの方が断然上ですし、混色の美しさもユニカラーの方が良いです。 まぁ、値段も高いですけどね。私の感覚では、色辞典はまだ一般向けで、ユニカラーは画材…という感じがします。 そんな感じで、比較的高評価のレビューでしたが、じゃあ実際、この色鉛筆を頻繁に使うか?と聞かれると正直言って、Noです(笑) 私は結構、ガシガシ描くのが好きなので、やっぱりもう少し、描き心地が良い色鉛筆を選んでしまいますね…。安いのはいいけど、高くても良いものを知ってしまうとやはりそっちを使ってしまう…。ごめんなさい><;; いやでもほんと、薄い色は均一にキレイに塗れるんですよ! ~色鉛筆関連記事~
~色鉛筆レビュー~
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最終更新日
2017.10.23 16:12:16
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