あいうえお道場/職業訓練編

2006/06/12(月)17:10

ギター雑誌中毒/ギターマガジン6月号について

ロック野郎(11)

ギターマガジンって凄い。何がって、そのボリュームがだ。ページ数だけの話ではなくて編集すべてにおいてたいへんな分量。これを毎月出しているリットーミュージックは忙しそうだ。ギター少年御用達の雑誌といえばヤングギターのほうが老舗であった。私が高1のときが確か1981年、ギターマガジンが創刊されて、創刊号を購入したような気もする。表紙は渡辺克巳氏だったような…、カツミさんの字すら忘れた。ファンの方すいません。 ギター雑誌を買ってはみても、TAB譜を読んでもさっぱりわからなかったなあという思い出でいっぱいだ。だから980円という値段を見て「高いよな。」という印象を持った、さいしょは。しかし。21世紀のギターマガジンにはなんとCDがついている。TAB譜を弾いているデモ演奏を耳で確認できるのだ、16歳当時の私はこんなのを待っていたのだ。今月のメニューの中に『ジミーペイジを再現しよう!』というコーナーがあって、レッドツェッペリンのアルバム内の有名なパートの録音を再現してみた音がCDにのっていた。再現に使用したギター、アンプ、エフェクター等が誌面に載っていて、なんというかレシピと映像がついた料理本のようだ。あたりまえなんでしょ、こんな話。でも、このおっさんはギターマガジンを手にするのは高校以来なんだから、許してください。 ほかにも例えばLAIN6というエフェクターのブランドがあって、それを紹介する記事にはひとつひとつのサウンドがCDで紹介されている。昔はエフェクター買うのもそのまんまだった。(て、当時の私はベースギター用に12バンドのグライコしか所有していなかったが)それから、読者参加のギター大会が掲載されていた。課題曲の譜面があって、CDにもそいつとバッキングのみ録音されたのが収録されている。これに皆さん、フレーズをつけて送ってくださいというもの。録音法は、2台のラジカセを使った一発撮りだけでなく、ミキシング機材やPCを使った録音方法も解説されてあった。近頃の高校生はオーバーダビングに明け暮れているヤツもいるのか。専門学校に通う必要ってあるのだろうか、コネつくり以外に。 あとですね、記事で感心したのがインタビュー記事。デヴィッド・ギルモアとジョン・フルシアンテの二人とも凄く内容がよい。インタビュアーの質問がいいのだな(外国の雑誌の翻訳物)。訳もロキノンみたいに 『ああ。前作は失敗だった。でも今回は、ドラッグをペリエに変えて、まったく一からはじめたってわけさ。…』みたいな例の文体じゃなくてキチっとしたよい日本語だ。内容に触れるときりがないので皆さん、各自読んで見てください。レッチリファンにはこれだけでも雑誌を買う価値があると思います。表紙もジョンだし。 さらに広告がたくさん。ギターやらエフェクターやら、なんというか宝物いっぱい。枕元においてジーっと眺めている。ほとんど痴呆症状のようだ。ファッションカタログに読みふける奥様を馬鹿にすることはもう出来まい。オレのほうがずっと馬鹿。ギターマガジン6月号を衝動的に買った理由はじつは広告だもんね。表紙をめくるとペラリとフェンダーUSA(総代理店は山野楽器)の広告。ピート・タウンゼントが腕を高々と上げて赤いストラトをピッキングせんという瞬間の写真だ。これがメチャかっこいい。2004年の感動がすぐに蘇えってきた。この写真をきれいにカットして額に入れたい衝動に駆られてしまったのだ。結局、やってはいませんが。 ※ウェラー師匠のライブレレポートもあり。師匠はエフェクターは空間系のオーバードライブみたいなのをひとつとワウ(クライベイビー)しか使用していなかった。アンプはマーシャル。えらくシンプルな足元であった。

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