2006/11/22(水)19:43
41歳の可能性
本日は、早期就職支援プログラムの日で、午後、職安に行く。カウンセラーのジーン・ハックマンと、今日はどんな相談内容になるのかさっぱり検討がつかない。ハックマンは少々気分屋なところがあり情熱が常に一定しているわけではないのだ。
予定としては、今日は職務経歴書の書き方を学ぶということであった。私が前回渡した職務経歴書は、ネット上にある雛型をひっぱってきたもの。IT関係用のフォームを福祉用にちょっと無理に直して作った。これまでの介護でやってきたことがずいぶんと大げさに書かれてあった。これがテクニックかなと思っていた。
ハックマンは、私の職務経歴書では、これまで行ったことが書かれているだけで、これからどんな仕事がしたいのかが見えてないとのことであった。そういえばそうだ。履歴書の時のように、エンピツでひとつひとつ直していくのだろうと覚悟していた。「今日は長くなるよ。」っていうものだから。私が希望する職種ではまず履歴書と職務経歴書がきちんと出来ていないと先に進められないそうだ。無駄打ちとなるしらしい。情熱家のハックマンの講釈が炸裂すると思っていたら、他の人の経歴書を持ってきて、マジックで名前の部分を消してホレ!ということになってしまった。(なまなましい履歴が書かれてあった、キリン麦酒とか)あと、職務経歴書の書き方のマニュアルを頂いた。実を言えば、私はこうしてくれるだけで用件は済むのである。相談の場所でふたりしてああだ、こうだと書いていく(というかハックマンが誇らしげに書き綴るのをうなずき見守る)作業が大儀であったのだ。彼はどこかで私の心のうちを察したのか。
長くかかるよ、と言われながら40分で終わった。早いじゃん。
ハックマンはこれまで、何度か私を取り巻く求人について「安いよなあ」と同情してみせた。この私ならもっといい給料を取ってしかるべしという意味だ。私は相談員関係の求人をピックアップしていたが、それでは人生を損しているのだと再確認し、己の新しい可能性を探ろうと、切り口を変えて求人票をプリントアウトしてみた。例えば、人材派遣のコーディネータとか。昨今、土建屋さんの景気がよく、請負の会社が増えている。アウトソーシングする会社がコーディネータを募集している。またIT関連でも同様。「IT土方」というやつだ。ハックマンが「福祉以外にどんな仕事ができそうだと思うの?」と尋ねるので、それなら求人広告やら人材コンサルやらの世界だろうと思った。昔の話だが。
でもハックマンは、いわせておいて、私のこの新しい切り口には前向きではなかった。まずは福祉の管理職で行こうと。このあたり、彼の気分の変容がよくわからない。福祉は安い。安いねえ。じゃあ、こんな業界を…。キミのスキルを極めた福祉の事務長職で行こうよ。
私が知りたいのは自分の適正な値段なのだ。
高望みするつもりはないし、無理して体を壊すつもりもない。ハックマンが乗り気でなくなったのは。じつは私の今ひとつ集中力に欠けたところにあったのかも。スーツを着ていかなかったし。また1週間後に面談だ。それまでに完璧な履歴書と職務経歴書を数枚書き、求人票もピックアップしておこう。その場で彼に電話連絡してもらって、推薦状を書いてもらうようにしよう。でないと、時間ばかりが経ち、先に進まないのだ。