カテゴリ:音楽
自分が弾くことに捉われすぎると、 本来聞こえてくるはずの場の音を捉まえそこねてしまう。 極端な話、その場の音楽を、しっかり捉まえていられれば、 自分がピアノで音を出さなくたって良いのだ。
・・・とは、いえ、そこまでの勇気は無いというか、禁欲的ではいられないんだな。 セッションで、自分がピアニストとして参加できる回数は限られていて、 やっぱ、参加した以上は、弾きたいし、自分は、ピアニストとして参加してる訳だし・・。 ・・・といった煩悩は尽きないのである。
その一方で、こんなことも思う。 周りの音や、場の音楽に気を配ってばかりいても、これまた、つまらないのである。 適当に、自分では、気の利いたレスポンスを返してるつもりで、 場の音楽を理解しているような気持ちになっているが、 要は、ただ、単に周りに反応しているだけで、 主体性が無い。 自分で、その場の音を創るっていう気概に欠ける。 って事は、自分が参加している意味は、無いってことだよ。 「カイシャ」じゃあるまいし、気ばかり遣ってどうする、 そんな位なら、場をひっくりかえす位迫力ある音を出してみろ~、その方がまだマシ。
・・・みたいなことも思うわけである。自分の演奏に対して。
まあ、常に試行錯誤なわけであるが、 それでも、セッションは楽しい。 その場限りの一期一会の音の交流を通して 少しずつ何かを掴んでいけるような気がする。
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最終更新日
2010/08/28 06:23:49 PM
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