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May 26, 2004
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テーマ:心の病(7318)
カテゴリ:カテゴリ未分類
デカルト的コギトという言葉がある。
「我思う、ゆえに我あり(コギト エルゴ スム)」
というデカルトの言葉からネーミングされた近代的自我のことである。

北朝鮮拉致被害者家族へのバッシングが激しいそうである。
「非国民」やら「国賊」やらの投書や電話があいついでいるそうだ。イラクの人質事件のときもひどかった。

話を戻すと、近代的自我とは社会と切り離された自意識のことである。自分と社会とが対等だという意識である。「わたし」と「あなた」ということである。「あなた」ではない「わたし」は「わたし」の考えで生きている。

「そんなの、あたりまえじゃないか」と思うかもしれないが、日本人は以外とそのへんが未分化だと思う。
日本には「世間」という怪物が棲んでいるからである。

せいぜい天皇が人間になったぐらいで階級の逆転を経験したことのない日本は、支配層、被支配層を情緒的にひっくるめて「世間」と呼び感情的平等感を作り上げてきたのである。

この世界観ならぬ世間感が日本人の根本的世界観なのである。
そしてこの「世間感」はおおむね多数派に加担する。
「みんながそう言ってるから」の論理である。
それはしばしば「新聞にそう書いてあるから」だったり「専門家がそういってるから」だったり「みのもんたが言ってた」だったりする。

ようするに日本人的コギトは自分で何も考えないのだ。
多数派や権威、権力者の意見を自分の意見と同化させることで、その権威や権力を己のものと錯覚する奴隷根性である。

その良い例が上記のハラスメントである。
義憤にかられてのことと錯覚していると思うが、その行為は単なるハラスメントである。
ファシズムを増長させたのが草の根運動であった歴史的事実を忘れてはならない。そしてファシズムの根本は自己権力運動なのである。

日本は未だ全体主義体質から抜け出していないと思う。
この「世間」という不特定多数が日本のオピニオンリーダーなのである。
そして、社会に逆らうと英雄になるが、世間に逆らうと村八分になるのである。

しかし、「あなた」は「あなた」で「わたし」は「わたし」なのである。





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Last updated  May 26, 2004 11:09:21 PM


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